私たちの生活は、さまざまな情報システムによって支えられています。しかし、そうした情報システムに対して「なんか使いにくいなぁ」と感じることも少なくないのではないでしょうか。では、ユーザが「使いたくなる」「使いやすい」と感じる情報システムとは、どのようなものなのでしょうか。
情報システムの品質には、技術的な性能や機能の完成度に関する製品品質と、ユーザが実際に使ったときの体験や満足度に関する利用時品質があります。「使いたくなる」「使いやすい」情報システムを実現するためには、単に機能を充実させたり高性能化するだけでなく、ユーザが本当にやりたいことを楽しく、心地よく実現できる体験、つまりUX(User Experience)を意識して利用時品質を高めることが重要です。
香川大学八重樫研究室では、このUXを意識した利用時品質の向上に関する研究に取り組んでいます。 たとえば、八重樫研究室が開発したオンライン学習支援システム「KadaMate/カダメイト」では、AIを用いた仮想学習者「さくら」が授業に参加し、質問や回答を通じて学習者全体の意見交換や質問行動を活性化させます。一人の生徒が授業中に手を挙げると、他の生徒もつられて手を挙げるような体験をしたことはありませんか?カダメイトは、そんな体験に着目して開発されました。実証実験では、学習のモチベーションを高める効果が確認されています。
また、観光地周遊支援システム「KadaBingo/カダビンゴ」では、特定の観光地に観光客が集中する現状を踏まえ、他の観光地にも足を運びたくなるような体験を提供するために、スタンプラリーやビンゴゲームなどのゲーミフィケーションの仕掛けが組み込まれています。香川県善通寺市で実施した観光社会実験では、観光者の滞在時間や訪問地数の増加といった効果が確認されました。
今後も、「使いたくなる」「使いやすい」情報システムの開発に向けて、さまざまな研究に取り組んでいきたいと考えています。
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