トップページ > なんでも探検隊 > ユーザが「使いたくなる」「使いやすい」情報システムを設計開発するために

なんでも探検隊

ユーザが「使いたくなる」「使いやすい」情報システムを設計開発するために

2025年10月23日
香川大学 創造工学部 創造工学科
八重樫 理人

 私たちの生活は、さまざまな情報システムによって支えられています。しかし、そうした情報システムに対して「なんか使いにくいなぁ」と感じることも少なくないのではないでしょうか。では、ユーザが「使いたくなる」「使いやすい」と感じる情報システムとは、どのようなものなのでしょうか。

 情報システムの品質には、技術的な性能や機能の完成度に関する製品品質と、ユーザが実際に使ったときの体験や満足度に関する利用時品質があります。「使いたくなる」「使いやすい」情報システムを実現するためには、単に機能を充実させたり高性能化するだけでなく、ユーザが本当にやりたいことを楽しく、心地よく実現できる体験、つまりUX(User Experience)を意識して利用時品質を高めることが重要です。

 香川大学八重樫研究室では、このUXを意識した利用時品質の向上に関する研究に取り組んでいます。 たとえば、八重樫研究室が開発したオンライン学習支援システム「KadaMate/カダメイト」では、AIを用いた仮想学習者「さくら」が授業に参加し、質問や回答を通じて学習者全体の意見交換や質問行動を活性化させます。一人の生徒が授業中に手を挙げると、他の生徒もつられて手を挙げるような体験をしたことはありませんか?カダメイトは、そんな体験に着目して開発されました。実証実験では、学習のモチベーションを高める効果が確認されています。

 また、観光地周遊支援システム「KadaBingo/カダビンゴ」では、特定の観光地に観光客が集中する現状を踏まえ、他の観光地にも足を運びたくなるような体験を提供するために、スタンプラリーやビンゴゲームなどのゲーミフィケーションの仕掛けが組み込まれています。香川県善通寺市で実施した観光社会実験では、観光者の滞在時間や訪問地数の増加といった効果が確認されました。

 今後も、「使いたくなる」「使いやすい」情報システムの開発に向けて、さまざまな研究に取り組んでいきたいと考えています。

1.カダメイト1.カダメイト
2.カダビンゴ2.カダビンゴ
※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

関連記事

2024-05-24

工学ホットニュース

AI半導体の製造を支える高速・高精度なレーザー微細加工技術の開発とその社会実装に向けた取り組み

宇都宮大学工学部

2019-02-15

生レポート!現役学生の声

とりあえずやってみよう

大分大学理工学部

2024-12-27

工学ホットニュース

KITサイエンスカフェ~日本最北の工学系大学におけるアウトリーチ活動

北見工業大学工学部

2022-12-23

Pict-Labo

計算メガネ

山梨大学工学部

2025-02-13

おもしろ科学実験室(工学のふしぎな世界)

ChatGPTと実際に対話する

豊橋技術科学大学

2023-10-27

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

【vol.128】一歩踏み出し踏み切る力

香川大学創造工学部

香川大学
創造工学部

  • 造形・メディアデザインコース
  • 建築・都市環境コース
  • 防災・危機管理コース
  • 情報コース
  • 人工知能・通信ネットワークコース
  • 機械システムコース
  • 材料物質科学コース

学校記事一覧

なんでも探検隊
バックナンバー

このサイトは、国立大学56工学系学部長会議が運営しています。
(>>会員用ページ)
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。
これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。