2015年12月17日
文系科目が大の苦手で、自分には合っていないと感じ、理系に進みました。また、小さな頃からモノづくりが好きだったので、理学部よりもよりモノづくりに近い工学部への進学を決めました。学科選択は悩みました。化学が苦手だったので、建築や情報等の学科にしようかと考えていたのですが、高3になり、苦手克服のために始めた化学の勉強が転機となりました。それまでは、原理が難しく、毛嫌いしていた化学ですが、写真がたくさん載っている資料集を眺めているうちに、目に見えない反応によって、色が変わったり、性質が変わったり、と様々な変化をすることに不思議さと面白さを感じていきました。「不思議だからこそもっと知りたい。」この思いから、化学科への進学を決意しました。大学に入学した頃は薬関係の仕事に就きたいと思っていたのですが、勉強していくうちに、私達の生活に欠かせない“素材”に興味を持つようになりました。特に、金属はまだまだ沢山の可能性を秘めた素材であると感じました。念願の金属メーカーから内定を頂くことができ、現在は卒業に向けて研究に打ち込んでいます。
私の所属している化学科は女子が3割と、他の学科よりも多く、あまり女子が少ないと感じることはありません。また、男女ともに仲が良いので同じ学科の人達との集まりも多く、楽しい学生生活を送れています。大学院になると、女子が少なくなりますが、大変な時は男子も協力してくれるので、特に困ったことはありません。サークルは、バスケットボールサークルに所属しています。週1~2回のバスケに加え、たくさんの行事もあり、学科以外の友達もたくさんできます。卒業した今でも集まりがあり、今でも大切な仲間です。
現在行っている研究は、燃料電池の触媒開発です。燃料電池とは、燃料である水素と空気中の酸素の反応によって発電できる発電装置です。排出物が水のみであり、環境にやさしいという特徴があります。燃料電池は、自動車や家庭用電源としての市販化が進み、現在非常に注目を浴びている発電デバイスです。私の研究は、燃料電池の価格を下げ、さらなる普及を進めるために、低コストかつ高性能な触媒を開発することです。研究は、なかなかうまくいかず試行錯誤の日々ですが、良い結果が得られた時の嬉しさは格別です。いつか自分が携わった研究が世の中の役に立てばいいな、と思いながら日々頑張っています。
女子が少なくて困ったことは? | ありません。男女ともに仲が良く、楽しい学生生活を送れています。 |
---|---|
理工系で就職は有利だと思いますか? | 思います。研究を通して得た時間の使い方、考え方は日常生活でも役に立ちます。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 苦手科目克服には、強い意志が必要だと思います。私の場合は、ライバルに負けたくない、1カ月で20点伸ばす等何か目標を立てることでモチベーションを保たせていました。 |
アルバイトをしていますか? | ブライダルのホールスタッフとスーパーのレジ打ちを掛け持ちしていました。それぞれ違った経験ができて、とても楽しかったです。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | バスケサークルに所属しています。バスケ以外にも行事がたくさんあって楽しいです。他の学部・学科の友達もたくさんできました。 |
工学部に来て大変なことは? | 研究です。うまくいかないことも多く、帰りが定時を過ぎる日もあります。しかし、その分充実感があるので、大変ですが苦にはなりません。 |
工学部に来てよかった事は? | 実験を通して、今まで興味のなかったことに興味を持ち始めたことです。興味のないことでも経験することはとても大事だな、と改めて思いました。 |
掲載大学 学部 |
大分大学 工学部 | 大分大学 工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |