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生レポート!大学教授の声

10年後の自分を創る

2019年1月25日
新潟大学 工学部
工学科化学システム工学プログラム
山際 和明

 人生の転機は「二乗の年齢」に訪れると聞いた。あなた方にとって一番近い二乗の年齢は16歳と25歳だろう。16歳は高校にで文系か理系かを選択する時期に相当する。将来の仕事の分野が大まかに決まる。25歳は就職して1〜3年で自分が能力を発揮する職場が具体的に決まり、新人研修を終えて独り立ちを始める時期に相当する。この16歳から25歳の期間は自分の将来を具体的に決める大切な時期である。

専門学校か大学か

 職場は自分の能力や技術を発揮して人々に貢献する場所である。職業に必要な技能を身につける場として専門学校、大学がある。専門学校では、看護、調理、美容、アニメなど多くの分野から一つの技能を身につける。専門学校卒業生は即戦力として就職に有利である。しかし、業務内容を変えることは困難で、業務を変えるためには新しいの技能を一から学び直す必要がある。これに対して大学では一つの業種の基礎技能と自己の能力を伸ばすための方法(学び方)を学ぶ。専門学校は定型業務に必要な技能を身につける場であり、大学は新しい業務、新しい職種に対応できる技能を身につける場である。また、大学では高校に加えて文系や理系など専門分野を問わず幅広い友人ができる。これは人生にとって大きな資産である。

工学の特徴

 サイエンスは真理を追究し、工学は真理を応用して人々の生活を豊かにする。真理は唯一解であり、ニュートンの法則のように時代や場所、文化によって異なることはない。工学には人々の生活を豊かにするために多様な解がある。自動車を例に挙げる。ミニバン、セダン、ワゴン、SUVの他にトラック、バス、消防車、軍用車両など多種多様な車がある。車には1車種で全てを満たす唯一解はなく、用途に応じて多くの解が存在する。また、それぞれの解の中にも燃費、機能、価格などに応じて最適解が多数存在する。一人一人が自分の感性や発想、技能を活かして、多様な解を創造できることが工学の醍醐味である。

将来に対応するために

 就職して退職するまでの期間は約40年である。インターネットが商用開始されたのが今から30年前、ガラケー携帯電話が生まれたのは25年前。40年後の社会は想像できないが、あなた方が新しい技術を開発し、その技術を活用して社会を発展させるためには、将来に対応できる創造力が必要で、それを工学系大学で身につけてほしい。

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