2014年12月24日
今年度、私たち山口大学工学部の女子学生は、女性の先生方と一緒に「TECフォーチュンカフェプロジェクト」を立ち上げました。「TECフォーチュンカフェプロジェクト」とは、女子高生と保護者の皆さんに工学部の魅力を伝えて、輝く工学部女子!を増やす活動です。今回は、この活動について紹介します。
山口大学工学部は、7学科で約2400人の学生が在籍する大きな学部ですが、女子学生の比率は全学科平均して13.7%と低いのが現状です。しかし、就職内定率は、男女差が無く、例えば昨年度(平成26年3月)では96.9%と毎年100%に近い値となっています。もちろん大学院に進学する女子学生も多く、国内外での研究発表も男女差はありません。またキャンパスには、全国でも珍しい工学部女子学生専用の寮があるなど、環境面でも自慢できるところがあります。
このような「私たち女子学生が実際に体験して感じた工学部の魅力」を、女子高生のみなさんに広く知ってもらい、もっと工学部に進学してほしいという思いが、この活動を始めたきっかけです。また、この活動を始めるまでは、工学部内での学科を超えた女子学生のネットワークや、女性教員との交流はありませんでした。そこで、同じ工学系女子として、学生と先生とが一緒になって新しい活動をスタートしました。
週1回、お昼休みに先生も学生も関係なく、一緒にご飯を食べながらおしゃべりしたり、作業したりしています。気軽でオープンな集まりで、女子同士の仲が深まりました。
まず、各学科の女子学生が、自分たちの学科を女子学生目線で紹介するパンフレットを作成しました。好評だったため、来年度に向けてバージョンアップ中です。続いて、工学部女子寮の紹介、女子学生の進路データのポスターを作成しました。これらの資料のデザインには、堅苦しさをできるだけ無くして、女子高生にわかりやすくするように努めました。
8月23日の公開学部説明会(台風のため中止となったオープンキャンパス代替措置)にて、女子高生と保護者のための『TECフォーチュンカフェ』を開催しました!これは、女子高生に工学部への興味を持ってもらうためのカフェで、参加者の質問に女子学生と女性教員が答える催しです。その準備として、フォーチュンカフェ限定のコースターやポスター、学科紹介パンフレットの作成など様々なことを女子学生や女性教員で行いました。
当日は、多くの女子高生や保護者の方に参加いただき大盛況でした。疑問や悩みを解決するために、1対1でお話をしました。入試勉強、留学、生活環境についてなど深い質問にも素直に日々感じていることをお答えしました!思った以上に工学部を目指す女子高生がいることに驚きました。
この活動を通して、工学部内に女性のネットワークが出来ただけでなく、公開説明会に参加してくれた女子高生に向けて、工学部をアピールすることができました!今回は、初めて行ったために、反省点もたくさんありました。来年は、この反省を生かして、より良いカフェを目指します!さらに、この活動をもっとアピールして、工学部の女子を今年よりもさらに増やして行きたいです!!
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