工学部受験に興味のある皆さん、社会基盤系学科への進学を考えてみませんか?社会基盤とはインフラのことです。都市をかたちづくり、その活動を支える道路、橋、鉄道、空港、港、河川堤防、上下水道、ダムなどの大規模施設やハザードマップの策定、交通渋滞予測、文化財保存、エネルギー資源の開拓、途上国でのインフラ整備なども社会基盤の対象です。
社会基盤は、建築と似ていますが、きちんと棲み分けがされています。それは対象とする空間スケールの違いに現れており、具体的には、決められた敷地の中で建物をつくるのが建築で、より広いエリアを対象にインフラ整備を行うのが社会基盤です。
社会基盤系の学科がある大学はほぼ全ての都道府県にありますが、なぜでしょうか?それは地域に必要とされているからです。国土という空間スケールを意識しながら、その土地・地域の気候や風土、文化を考慮したオーダーメイドのまちづくりを行う必要があるからです。多くの場合、税金を使った公共事業としてインフラ整備が行われるので、できるだけ安く、丈夫で長持ちさせることが重要です。さらに、メンテナンスのしやすさや景観にもマッチさせるなど、考慮すべき点が多いですが、地域の人に役立つ非常にやりがいのある仕事です。
就職先は全国規模の大手建設会社や建設コンサルタント、国家公務員、地方公務員、鉄道・高速道路・電力会社、大学教員・研究者など選択の幅が広いことも魅力の一つだと思います。高校で数学・物理が得意な人はもちろんのこと、化学、生物、地学、地理、歴史、経済が好きな人にとっても必ずやりたいことが見つかる裾野が広い分野です。進路に迷っている方はきっと自分が打ち込める何かを社会基盤で見つけられるはずです。気になった方はぜひ進学先として検討してみてください。
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