皆さんこんにちは!
私は信州大学大学院 総合理工学科 繊維学専攻 先進繊維・感性工学分野 感性工学ユニットに所属している大学院修士2年生です。恐らく馴染みの薄い言葉の羅列が続いていますよね。その中でも最もイメージしづらい言葉が感性工学ではないでしょうか。そこで、今回、感性工学に少しでも興味を持っていただくことを目標に文章を書かせていただきます。
感性工学とはものづくりのための学問ですが、ただものづくりを学ぶ学問ではありません。ヒトの心に寄り添い、モノと接した際の心理反応・生理反応・動作の計測により五感全体をフルに活用することでヒトを幸せにするものづくりを学ぶ学問なんです。いかがですか?少しおもしろそうじゃないですか?
そして、感性工学ユニットでは様々な分野を専門とする先生がいらっしゃり、研究テーマがとても豊富です。では具体的にどんな研究があるのか。例えば、筋骨格シミュレーションを用いた研究や生分解性繊維に関する研究、ファッションに関する研究やわくわくとは何かなど非常に多種多様な研究があり、繊維と直接関係ない研究も多いです。つまり、もし今自分がしたいことが何か分からない場合でも、興味のあることに出会える可能性がとても高いんです!
ここで、私の研究内容についても少し話させていただきます。私は高齢者の嚥下機能に関する研究をしています。嚥下機能は低下すると非常に危険な状態を招いてしまうのですが、嚥下機能が低下しているかどうかの診断方法として現在は医療従事者も患者も負担の大きいアナログな方法がとられています。そこで、そんな状況を打破するため、生理計測やプログラミング、統計処理を用いてより良い診断方法を産み出し、高齢者の方の不安を少しでも減らすことを目標に研究をしています。
このように感性工学科では本当に色々なことが学べます。皆さんに感性工学の楽しさが少しでも伝われば嬉しいです。
最後に、大学生活は人生の夏休みとも呼ばれるように自由な時間が非常に多くあります。しかし、残念なことに思い通りに行かないことの方が多いかもしれません。私もそうでした(苦笑)。ただ、そんなときこそ前を向いて、置かれた環境で咲けるようぜひ何か新しいことにチャレンジしてみてください。そのチャレンジにより得られる経験は皆さんの人生を非常に有意義なものにするはずです。
拙い文章でしたが、最後までご覧いただきありがとうございました!
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