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生レポート!現役学生の声

「どこでもドア」を開ける

2017年8月10日
群馬大学 理工学部 化学・生物化学科
T.T.

 私の大学生活は、グローバルフロンティアリーダー(GFL)育成プログラムの活動が基盤になっています。GFLは、幅広い視野を持って主体的に活躍できる人材の育成を目指して群馬大学が選抜学生(GFL生)の活動を全面的にバックアップする特色ある教育プログラムです。

 私はこれまでに2度の海外留学を経験しましたが、その中でグローバルな感覚を身に着けるとともに、グローバル社会の楽しみ方を知りました。適切な自己主張により友情を深め、仲良くなった現地学生との交流を通して「自国」と「他国」への理解を深めることができました。このグローバル社会を楽しむというのは、日本にいても同じです。私の所属する研究室には、昨年9月~12月にスペインからの留学生が滞在していました。研究活動をともにするだけではなく、様々な交流を通して相互理解を深め、彼女が帰国した今でも交流を続けています。

 研究室では、炭素を使って丈夫な電極の開発に取り組んでいます。炭素はひとつの原子なのに、驚くほどの多様な性質を持ち、電気エネルギーを貯める事まで出来るのです。炭素について知れば知るほど、私は炭素が持つ無限の可能性に感動し、その可能性を最大限に引き出したいと思うようになりました。想定どおりの実験データで説明の裏付けができたり、予想していなかった実験結果をきっかけに思いもしなかったことが明らかになったりするというのが楽しく面白さを感じています。私は今、「先端研究への扉」を開こうとしているのです。先端研究は地球規模で行われていますから、この扉は「世界への扉」でもあります。

 4年生のこの時期に研究ビジョンを確立できたのも、GFLでの活動を重ねてきたからだと思います。早期研究室配属を始め、先端研究紹介講座などのGFL企画の活動で研究の最前線で活躍する研究者を目の当たりにし、同じように“グローバルフロンティアリーダー”を目指して頑張ってきた先輩、同期、後輩と活動をともにする中で多くの刺激を受けました。

 私はGFLの活動を通じて「先端研究への扉」、さらには「世界への扉」を手に入れました。これらの「どこでもドア」を開けた先には、どのような世界が広がり、私はどこまで進んでいけるのでしょうか。勝負はこれからです。いよいよ挑戦が始まります。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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