2015年1月13日
私は今、スウェーデンの大学で研究しています。香川大学には"国際インターンシップ"という制度があり、私の場合は5か月間スウェーデンの協定校で研究するチャンスを得ました。今私の所属している研究室には、スウェーデン・ブラジル・リトアニア・イラン・ロシア・インド・スイス・中国・カナダなど、世界各国の友達がいます。そのため、世界中の学生の研究に対する取り組み方を学ぶことができ、さらに毎日が世界各国の文化や言語の勉強で充実した日々を過ごしています。研究のディスカッションでは、自分の言いたいことを即座に英語で伝えることが出来ずに悔しい思いをすることもあるのですが、この思いが負けず嫌いの私にとっては一番の成長の近道になっています。また、毎週金曜日の夕方には、スウェーデン発祥のスポーツInnebandy(英語:Floor ball)を研究室の学生、教員、スタッフみんなで楽しんでいます。休みの日には、ヨーロッパ諸国を旅行したり、友達と自国の手料理を持ち寄ってInternational dinner partyを楽しんでいます。日本では出来ない経験が多く、どんどん視野が広がっていく自分の成長を実感する日々です。そして、将来海外で仕事をしたいという思いがますます強くなっています。
私の研究テーマは"無侵襲血糖値センサーの開発"です。現在、糖尿病の患者さんは一日に何回も指先に針を刺して採血をして血糖値を計測しています。そこで、人に優しい光を使って、指先や手のひらをかざすだけで血糖値が計測できるセンサーの開発を目指しています。医学部の教授ともミーティングをしたり、マウスやラットを使った動物実験も行うため、他分野の勉強もできる楽しい研究です。研究に没頭するあまり、気づけば夜中だったり、泊まり込みで研究をする時は研究室の椅子を並べて寝たり…なんてこともあります。なかなか成果の得られない研究だからこそやりがいがあり、地道にコツコツと研究して成功した時の達成感と嬉しさは何とも言えません。そして、国際学会などに行く機会も多く、私はこれまでに香港とサンフランシスコで自分の研究成果を発表することができました。
工学部では、チャンスをつかむ積極性や好奇心を大切にして、頑張れば頑張った分だけ自分で道を切り開けます。何にでも挑戦できて好きなだけ研究に没頭できる工学部は楽しいですよ!
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |