高校生のみなさん、工学部に対してどのようなイメージをお持ちですか?授業・研究が忙しそう…、なんだか暗そう…など、とにかく堅苦しいイメージをお持ちなのではないでしょうか。決してそのようなイメージが間違っているわけではありません。しかし、工学部での学生生活はみなさんが思っているよりもとても充実していてとても楽しいものです。私の学生生活は主に研究室生活とアマチュアオーケストラの活動で成り立っているので、その2点について軽く紹介したいと思います。
私は東京農工大学大学院工学府物理システム工学専攻に所属している修士1年です。平日は研究室生活を軸としており、DNAの物理的性質を調べる研究をしています。物理系学科なのにDNAを研究対象にしているなんて、ちょっと不思議ですよね。私たち生き物の設計図であるDNAについて、生物系の研究者たちによって様々なことがわかってきていますが、DNAやタンパク質がどうして正確かつ効率よく生体分子反応を起こしているのかはまだまだ謎に包まれています。私はそんな謎を紐解く鍵をつかめるように、力学や熱力学の知識を用いて日々生体分子反応の謎に挑んでいます。私の所属する研究室にある装置では、1本のDNAを引っ張ったり、ねじったりすることができます。なかなかデータが得られず、苦しむ時期もありますが、その分データを得られた時の喜びはひとしおです。
休日は、平日の研究室生活とは打って変わり、学部生の頃から始めたオーケストラの活動に力を注いでいます。楽器はコントラバスを弾いています。大学の楽団は既に引退していますが、今でも現役団員のお手伝いをしたり、大学の枠を越えた有志の団体等に所属して練習に励んでいます。オーケストラの練習はときに体育会系並みに忙しくなりますが、大人数で一つの音楽を創り上げることの楽しさと、演奏会を成功させたときの達成感は他では味わうことができません。今後も音楽と関わっていきたいので、社会人になってからも働きながらオーケストラを続けていこうと考えています。
理系大学生は一見勉学だけで手いっぱいのように見えてしまいますが、スケジュール管理を徹底し、メリハリのある生活スタイルにすることで勉学も趣味もとことん打ち込むことができます。工学部に進学しても、華やかで充実した学生生活も夢ではありませんよ!!
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