私は、広島大学工学部社会基盤環境工学課程を卒業後、西日本高速道路㈱に就職し、現在社会人8年目です。今まで関わった仕事は、高速道路の維持管理や新たな道路を建設するための計画や設計、現在は主に橋梁建設に関する設計、工事管理に関わっています。今関わっている橋梁設計や工事に関する業務は、設計マニュアルのようなものに従って行っていくのですが、場合によってはマニュアルとは異なる手法を導入したり、新たな技術を導入するための実験を行ったりするなど、専門性が高く大学時代の勉強を振り返ることも多いです。
大学時代は、コンクリート材料の研究に取組んでいました。土日関係なく研究を行っていて忙しい日々でしたが、その代わり、スケジュール管理を行うことで平日に自由な時間を過ごすこともできて、今思うと充実した日々を送れていたと思います。一つのことに打ち込める日々というのはとても貴重でした。
私が進学・就職するときに悩んだことがあります。それは「この道(進路)は自分に向いているのだろうか」ということです。結果として、選んだ道が自分に向いていたか、それは今でもわからないし、この先もわからないままだと思います。私は卒業後ずっと同じ会社で働いていますが、部署によって仕事内容も異なることに加え、また入社年数が浅いときなんてそんなことを考える余裕もなく、目の前の仕事をこなすことで精いっぱいです。なので、みなさんにも、進路を選択する前に自分に向いているかどうかで立ち止まるのではなく、選択後もいろいろな道があるということを知っていただきたいです。
では、私がどうやって今の進路を決めたかというと、元々理系だったのと、モノ造りが好きだったので、土木のようなたくさんの人と関わりながらモノ造りをすることに魅力を感じていたからです。今の会社を選んだ理由は、利益など関係なく、たくさんの人に利用されるものを造りたい!と思ったので、インフラ系の会社を選びました。私の進路決定の理由に深い理由もなく、今考えてもそんな程度かーと思ってしまう内容ですが、「好き」や「やりがい」を感じたことを選んで良かったと思っています。
「好き」や「やりがい(=楽しいと思えること)」を見つけることは簡単ではないかもしれないですが、たくさんの人と話をしたり、本を読んだり、旅行やイベントにでかけるなど、視野を広げることで新しい発見があると思います。そして、そういう経験はこの先ずっと活かされるので、是非、今のうちに沢山の経験を積んでほしいです。
掲載大学 学部 |
広島大学 工学部 | 広島大学 工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |