トップページ > 生レポート!卒業生の声 > 進路選択について今思うこと

生レポート!卒業生の声

進路選択について今思うこと

2021年1月8日
広島大学工学部第四類(建設・環境系)卒業

 私は、広島大学工学部社会基盤環境工学課程を卒業後、西日本高速道路㈱に就職し、現在社会人8年目です。今まで関わった仕事は、高速道路の維持管理や新たな道路を建設するための計画や設計、現在は主に橋梁建設に関する設計、工事管理に関わっています。今関わっている橋梁設計や工事に関する業務は、設計マニュアルのようなものに従って行っていくのですが、場合によってはマニュアルとは異なる手法を導入したり、新たな技術を導入するための実験を行ったりするなど、専門性が高く大学時代の勉強を振り返ることも多いです。

 大学時代は、コンクリート材料の研究に取組んでいました。土日関係なく研究を行っていて忙しい日々でしたが、その代わり、スケジュール管理を行うことで平日に自由な時間を過ごすこともできて、今思うと充実した日々を送れていたと思います。一つのことに打ち込める日々というのはとても貴重でした。

 私が進学・就職するときに悩んだことがあります。それは「この道(進路)は自分に向いているのだろうか」ということです。結果として、選んだ道が自分に向いていたか、それは今でもわからないし、この先もわからないままだと思います。私は卒業後ずっと同じ会社で働いていますが、部署によって仕事内容も異なることに加え、また入社年数が浅いときなんてそんなことを考える余裕もなく、目の前の仕事をこなすことで精いっぱいです。なので、みなさんにも、進路を選択する前に自分に向いているかどうかで立ち止まるのではなく、選択後もいろいろな道があるということを知っていただきたいです。

 では、私がどうやって今の進路を決めたかというと、元々理系だったのと、モノ造りが好きだったので、土木のようなたくさんの人と関わりながらモノ造りをすることに魅力を感じていたからです。今の会社を選んだ理由は、利益など関係なく、たくさんの人に利用されるものを造りたい!と思ったので、インフラ系の会社を選びました。私の進路決定の理由に深い理由もなく、今考えてもそんな程度かーと思ってしまう内容ですが、「好き」や「やりがい」を感じたことを選んで良かったと思っています。

「好き」や「やりがい(=楽しいと思えること)」を見つけることは簡単ではないかもしれないですが、たくさんの人と話をしたり、本を読んだり、旅行やイベントにでかけるなど、視野を広げることで新しい発見があると思います。そして、そういう経験はこの先ずっと活かされるので、是非、今のうちに沢山の経験を積んでほしいです。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

関連記事

2021-11-19

なんでも探検隊

次世代の空港の運用方法を考え、最適化するため技術を開発

茨城大学工学部

2019-11-08

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

理系科目が得意、それだけで選んだ世界で得られた経験

横浜国立大学理工学部

2023-03-31

環境への取り組み

ジャカルタの河川のプラスチック量が明らかに!~共同研究による実態調査~

豊橋技術科学大学

2018-03-15

輝く工学女子!(Tech ☆ Style)

「今やりたいこと」に正直に

横浜国立大学理工学部

2019-02-15

生レポート!卒業生の声

就職して二年経ってから思うこと

徳島大学理工学部

2024-05-31

おもしろ科学実験室(工学のふしぎな世界)

砂を用いて濁った水をろ過し、澄んだ水を造ろう(砂ろ過の実験)

長崎大学工学部

広島大学
工学部

  • 第一類(機械・輸送・材料・エネルギー系) 
  • 第二類(電気電子・システム情報系) 
  • 第三類(応用化学・生物工学・化学工学系) 
  • 第四類(建設・環境系) 

学校記事一覧

生レポート!卒業生の声
バックナンバー

このサイトは、国立大学56工学系学部長会議が運営しています。
(>>会員用ページ)
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。
これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。