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生レポート!卒業生の声

何でもいいから心惹かれるものに没頭する

2021年11月12日
信州大学/繊維学部
機能機械学科
株式会社ナフィアス/代表取締役 K.W.

 私は、信州大学繊維学部を卒業後、同大大学院を経て、総合工学系研究科生命機能・ファイバー工学専攻で博士号(工学)を取得しました。高校生の頃は、スポーツに関わるものづくりがしたくて、テニスラケットやユニフォームの機能性素材などに興味があり繊維学部を選びました。実際、学部選びはとても悩んだのですが繊維学部を選んだのは、他の大学の工学部に比べ特異性が強いと感じたからです。もちろん工学分野の基礎も学べるので将来の選択肢は広く、人と違うことが学べるという期待がありました。結果的に、専門性が高く幅広い分野に応用可能な「ナノファイバー技術」に出会うことが出来ました。

 博士号取得後には、そのナノファイバー技術を事業化する㈱ナフィアスを立ち上げました。ナノファイバーとは、繊維の断面直径が100nm(ナノメートル)程度の超微細繊維のことを言います。ナノファイバーの応用用途は幅広く、フィルターや電池用セパレータ、再生医療用材料等で開発が進んでいます。特に信州大学繊維学部では、繊維研究のスペシャリストとして、「繊維をより細く、より機能的に」する探求を続けており、弊社はその研究成果、ノウハウ、人的・知的ネットワークをベースにナノファイバー製品の開発製造販売を行ってします。2018年に実用化した世界で初めてナノファイバーを利用したN95マスクは新型コロナ感染対策に大きく貢献することが出来きました。

 将来どんな研究や仕事がしたいかなんて正直やってみないと分りません。多様化が進み変化に富むこれからの時代に、自分の将来を考えると不安もワクワクもあると思います。そんな時こそ、何でもいいから自分が心惹かれるものに没頭したら良いのだと思います。その段階で世の中から求められるものになろうとする必要もないと思います。社会として様々な変化に対応するとき、その構成員としては「誰かより優れている」ことよりも「他人と違っていること」に価値があります。大学で学べることは学問だけではなく、全国、全世界から集まる人たちとビジネスの関係ではなく友人として付き合い、自分の知らない世界のリアルを知る機会でもあります。好奇心の赴くまま学問に触れ、世の中を感じたとき、その接点に何かやってみたいことが湧き上がってくるはずです。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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