2017年9月8日
私が工学部、そのなかでも土木工学専攻に進学したきっかけは、高校時代に数学と物理が好きだったからという単純な理由のみで、特に憧れや大きな目標があったわけではありません。しかし、土木工学を学び始めて7年目、やればやるほどとても魅力的な分野で、ここに進学してよかったなと心の底から思っています。私は交通システムデザイン研究室に所属し、交通工学の分野から、災害時に深刻な機能不全に陥らない道路ネットワークの構築のため、防災機能の高い道路ネットワーク整備をおこなうには、日々の道路の役割を踏まえてどのように評価するべきなのかという研究をしています。この研究の目的は、持続可能性の高い社会の形成に寄与することであり、災害に強い地域、国とするためという点では、とてもスケールが大きく、やりがいを感じています。さらに、研究を通じて得る多くの新しい発見は多様性もありどれも面白いです。
普段の生活で“工学部女子”を意識して過ごすことはあまりありません。私が所属する研究グループの20人中女子学生は4人ですが、女子だからといって特別不便な思いをすることもなく、素敵な後輩たちに囲まれてまじめな時はまじめに、楽しむときは思いっきり楽しんで、面白く充実した研究生活を過ごすことができています。工学部ならではの”女子学生の人数が少ない“ということを生かすため、岐阜大学工学部社会基盤工学科では全学年の女子学生全員に声を掛け、“ドボジョの会”と称して、年に数回集まって食事をしたりしています。話す内容は様々で、研究室のこと、テストのこと、友達のこと、趣味のことなど、学年を超えて普段の同学年の繋がりだけでは得られないような情報の共有ができています。このように異なる学年の学生と気軽にコミュニケーションをとることができる機会を定期的に設けることで、ネットワークができ、下級生、上級生ともにお互いに困ったことがあればすぐに聞くことができる体制が整っています。
中学生や高校生の皆さんは、工学部って女子が少ないイメージだから、自分が行っても大丈夫かな、楽しい学生生活が送れるかなといった不安を持っているかもしれません。ですが、このように、少ないからこそお互いのことをよく知ることができて、良い関係を築くことができるという、良い面があるということも知っておいてもらえると嬉しいです。
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