私は現在、住まいをケアする製品の開発を行う部署に所属しています。日用品は実際に効果があることを研究結果で証明できていても、店頭で手にとっていただかなければ、またお客様が効果を実感できなければ全く意味がありません。そのため私たち研究員は実験を行うだけでなく商品の受容性や市場を調査したり、どのようにすれば商品を手に取っていただけるか、効果を実感していただけるかという課題に常に向き合っています。そんな難しさがあるものの、自分が開発した製品の良さを実生活で肌で感じられることは大きなやりがいです。いつか自分がゼロから開発した製品が店頭に並ぶことを目指して、研究に励んでいます。
私は大学では合成プロセス化学研究室で有機材料を合成するための電解反応の開発を行っていました。研究室での実験は失敗の連続で、その失敗をいかに次の検討につなげていくかというトライ&エラーの繰り返しでした。しかし、何度も何度も検討を重ねた末にようやく成功したときの喜びはひとしおで、研究の醍醐味を味わうことができました。今の仕事は、大学での研究とは異なる分野ですが、大学で学んだ研究の進め方の基本はしっかり活きていると感じています。みなさんも、これから失敗に直面することがたくさんあると思いますが、大事なのは失敗から何を学ぶかだと思います。ぜひ失敗を恐れず、何かひとつでもチャレンジしたと思えるような大学生活にしてください。
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