私は大学院修了後、化学薬品企業の研究所に就職し、現在は主に製品の製造に関わる仕事をしています。私が今の企業に就職してから二年が経ちます。この間の様々な経験から、大学生の皆さん、そしてこれから大学生となる皆さんに、大学時代に力を入れるべきだとお伝えしたいことが二つあります。
一つ目は学問に励むことです。工学部の講義には様々な分野がありますが、企業へ就職すると大学時代に得た知識は全て役に立つと考えて良いです。開発関連の仕事なら新しいシステムを提案できるようになるには基礎知識が欠かせませんし、私のような製造の仕事では異常が起こった時の原因解明に役立ちます。私は、物理化学を主にした研究室に所属していましたが、今の企業では化学工学の知識も必要になっているため、大学の講義は広く深く受けていた方が絶対に役に立ちます。
二つ目はコミュニケーション能力についてです。コミュニケーションといっても単に人と表面的に会話ができればよいというものではありません。就職した後に必要になるのは同年代以外とのコミュニケーションです。学生時代は話をする相手は同年代が主になると思いますが、就職後は年上や年下とのコミュニケーションが欠かせず、特に就職直後はほぼ全員が年上の方になるので、コミュニケーション面で悪戦苦闘するかもしれません。そうならない為にも、学生のうちから、身近なにいる歳の違うひとたち、例えば大学の先生や研究室の先輩・後輩との会話で予習するのが一番だと思います。
働いて二年経つとやはり、大学時代にやっておけばよかったと思えることが沢山あります。就職した後は自由な時間がとても少なくなるので、興味あるものがあれば時間のある大学時代にどんどん挑戦するのが良いと思います。悔いのないようにキャンパスライフを思う存分楽しんで下さい。
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