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おもしろ科学実験室(工学のふしぎな世界)

LEDでLEDを光らせよう!

2024年12月5日
埼玉大学 工学部

はじめに

 発光ダイオード(LED、Light Emitting Diode)は、不純物を含む2種類の半導体、p型半導体とn型半導体を重ね合わせた「pn接合」構造をしていて、p型半導体側からn型半導体側に電気を流すと、接合部分で正の電荷をもつ「正孔」と負の電荷をもつ「電子」とがぶつかって消滅し、その時のエネルギーが「光」となって放出されます。

 pn接合で作られている半導体の中で、もう一つ代表的なものが太陽電池です。太陽電池は、光を当てると電気を作ることができ、LEDは電気を流すと光ります。つまり、太陽電池とLEDの構造は同じで、発電しやすい材料を使って作られているのが太陽電池、発光しやすい材料を使って作られているのがLEDなのです。LEDにはいろいろな色(波長)があり、使用する半導体材料の組み合わせによって色が変わります。

 LEDが光るためにはエネルギーが必要で、赤色LEDを光らせるより、青色LEDを光らせるほうが高いエネルギーが必要です(図1)。青色LEDを発明した日本人科学者3名が2014年にノーベル物理学賞を受賞したことはとても有名ですが、高いエネルギーで光る青色LEDを発明するのには、たくさんの苦労や工夫があったことでしょう。

 LEDと太陽電池とは同じ構造、と説明しました。では、LEDに光を当てると、どうなるのでしょうか。LEDで発電して、その電気でLEDを光らせる実験をやってみましょう。このとき使用するLEDのエネルギーの違いについても意識して実験してみましょう。

図1 光の色(波長)とエネルギーの関係図1 光の色(波長)とエネルギーの関係

準備するもの

やってみよう!

LEDでLEDを光らせよう!
LEDでLEDを光らせよう!

関連動画

  • (一社)電気学会【電気の知識シリーズ】電気をあやつる半導体~みんなの知らないLED発電!?
  • 物質・材料研究機構(NIMS)LEDに光を当てたら電気が起きる??
  • 物質・材料研究機構(NIMS)ノーベル賞受賞記念!『青色LED、あまり知られていない真の価値』

さいごに

 埼玉大学工学部では、本記事に関連した出前講義を行っています。出前講義をご希望の際は、埼玉大学工学部までご連絡ください。

  • ※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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