現代の都市や地域において、身近に残された緑地や河川、森林といった自然空間やオープンスペースを、生物多様性を保全しながら、再生・創造していくことは、とても重要なテーマとなっています。
私たちのまわりには、森林、河川、公園や街路など、「ランドスケープ・デザイン」を必要とするさまざまな空間があります。自然を守り、みんなが楽しめる空間を、アイデアを出しあって創ってゆくプロセスは大切で、とても楽しいものです。
都市環境デザインコースの環境デザイン研究室(伊東啓太郎研究室)では、地域の自然や文化の特性を活かした地域計画、環境設計の実践と環境保全手法、それを実現するためのしくみづくりに関する研究を行っています。環境デザインは、土木、建築、環境の分野をつなぐ設計・研究領域で、自然の美しさ、機能や地域の歴史や文化を読み解きながら、デザインを通して地域の新たな価値を生み出します。私たちは、地域社会と連携しながら、領域を繋いで学際的なプロジェクトを進めています。例えば、遠賀川魚道公園の設計では、河口堰を迂回し河川生態系のつながりを回復させるための設計を行い、グッドデザイン賞を受賞しました(http://www.g-mark.org/award/describe/40401)。
また、ノルウェー、ドイツでの環境デザインワークショップやプロジェクトを通じて、自然に学ぶデザイン、地域性を考慮した環境デザインを実践しています。環境デザイン・地域づくりの研究は、これまで蓄積されてきた景観生態学、都市計画や社会学の知識やアイデアをつなぎ、具体的にかたちにしてゆく実践的でとても楽しい研究分野です。
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |