自然と人をつなぐ未来の環境技術を創造する |
これからのエンジニアは自然や他者への配慮をこれまで以上に求められます。それには、自然や人の本質的な理解を基礎として、常に自然と人、人と人の結びつきを想起し、それらのよりよい関係を具現化する技術が必要です。そんな技術開発に向けた研究のいくつかを紹介します。
これからの建築デザインとは、もはや建物をイチから設計することではありません。 急ごしらえで次々にハコをつくる時代は終わりました。 これからは、良質な建築のストックをどれだけ残すことができるか?どうやって成熟した深みのある街をつくりだせるか?これらが建築デザインの本流となってきます。
この高野口小学校のリノベーション計画では、全国でも例のない、大規模木造小学校のリノベーション・デザインを、オン・ザ・ジョブで開発します。 つまり、誰もやったことのないデザインを、大学という研究機関の中で、試行錯誤しながら、実際の作業の中で学びます。単なる補強ではなく、単なる保存でもなく、古くて新しい、時間を超えて成熟していく建物のデザインを目指します。とてもクリエイティブな計画です。
アジア地域では歴史的にみても、都市に農地が混在することで都市住民は様々な効用を享受してきました。多くの地域で、集落と後背農地の間には、生物資源の循環を通じた相互依存の関係がありました。都市と農地の混在の効用を最大化し、生じる環境問題を最小化するような、都市農村融合戦略が求められています。
本研究では、和歌山・阪南、バンコク、マニラ、天津など、成長段階の異なるアジア各都市の郊外地域を対象とし、以下4点の課題に取り組んでいます。
平成23年の東日本大震災と紀伊半島大水害はこれまでの災害対策を根本から見直すきっかけになりました。つまり、これからの災害への対応は想定外の事態が起こりうることを想定したものでなければなりません。また、災害対応をより実効あるものとするためには、ハード対策とソフト対策を有機的に結び付けることが重要です。そこで、学内外の専門家20名以上で文理融合型のプロジェクトチームを作り、山間部が多く海岸線が長い紀伊半島に適した防災技術の開発や災害に強いまちづくりに関する研究を行っています。このプロジェクトチームには環境システム学科から多数の教員が参加しており、現在は平成23年9月に紀伊半島に甚大な被害をもたらした台風12号豪雨災害を中心に、災害メカニズム解明と被害低減策の検討、災害時要援護者支援対策、応急仮設住宅の住環境改善、災害廃棄物対策など幅広い研究を行っています。
掲載大学 学部 |
和歌山大学 システム工学部 | 和歌山大学 システム工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |