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環境への取り組み

 

"秋田の資源"と"地域のアドバンテージを活かした環境・資源教育活動"

 
東北地区 2013年8月30日
東北地区
秋田大学 工学資源学部

秋田県では、古くからさまざまな地下資源の産出において実績があり、代表的な鉱石として黒鉱がよく知られております。シリカ系資源としても、多孔性の珪藻土や天然ゼオライトが近年改めて環境調和型材料として注目されております。また、石油の産出量が国内一であった時期もあり、現在でも「石油」や「天然ガス」が採掘されています。

小坂産黒鉱の大型標本(鉱業博物館展示 横寸法約110 cm)

小坂産黒鉱の大型標本
(鉱業博物館展示 横寸法約110 cm)

北秋田産珪藻土のSEM写真

北秋田産珪藻土のSEM写真



最近ではこれらに関連し、金属資源関連では秋田県北地域を中心に都市型資源の集積、リサイクルに関する産業が活発化されており、後述するような「アーバンマイン」に関する事業や教育が遂行されています。また、石油・エネルギー関連では、シェールオイルの採掘が実施されたことやメタンハイドレートの調査結果に、日本のエネルギー問題を解決できるのではないかと関心を集めております。

能代市二ツ井ゼオライト鉱床に多く含まれるクリノプチロライトの模型写真
能代市二ツ井ゼオライト鉱床に多く含まれるクリノプチロライトの骨格構造モデル

能代市二ツ井ゼオライト鉱床に多く含まれるクリノプチロライトの骨格構造モデル(左)と模型写真(右)

能代市二ツ井ゼオライト鉱床に多く含まれるクリノプチロライトの骨格構造モデル(上)と模型写真(下)



環境リスクコミュニケーター養成コース平成20年度課題研究発表会(平成21年2月4日)

環境リスクコミュニケーター養成
コース平成20年度課題研究発表会
(平成21年2月4日)

また、秋田大学では地域資源に恵まれていることを背景のひとつとして、環境・資源教育にも力を入れています。平成19年度には、大学院工学資源学研究科博士前期課程に「再チャレンジ支援プログラム」として、「環境リスクコミュニケーター養成コース」が開設され、平成22年度までに19名の修了生を輩出しました。修了生は、元々環境保全活動への意識が高いこともあり、環境省登録の「環境カウンセラー」などとして秋田県内外で幅広く活躍されています



平成20年度から平成24年度までは、文部科学省の支援により秋田県における環境・リサイクル産業の振興・拡大及び環境教育などに貢献できる人材の養成を目的に、秋田県と協力して「あきたアーバンマイン開発アカデミー」を開設しました。規定のプログラムを履修し単位を取得した75名の修了生には、秋田大学長、秋田県知事が認定する「アーバンマイン開発マイスター」の称号が授与されました。修了生は、秋田県の推進する環境リサイクル産業での活動、ビジネス支援、環境教育の支援等で活躍されています。更に、このプログラムを引き継ぐ形で「履修証明制度」による「あきたアーバンマイン開発マイスター養成コース」を平成25年度に開講しました。初年度は8名が受講されています。

「あきたアーバンマイン開発アカデミー」での県内企業・自治体を対象としたフィールド研修の様子(平成22年5月17日)

「あきたアーバンマイン開発アカデミー」での県内企業・自治体を対象としたフィールド研修の様子(平成22年5月17日)

「あきたアーバンマイン開発マイスター養成コース」開講式での小川研究科長の挨拶

「あきたアーバンマイン開発マイスター養成コース」開講式での小川研究科長の挨拶
(平成25年5月11日)



環境低負荷型工学的技術について演示実験を交えて説明する学生達(第5回あきたエコ&リサイクルフェスティバル、平成17年10月2日)

環境低負荷型工学的技術について演示実験を交えて説明する学生達(第5回あきたエコ&リサイクルフェスティバル、平成17年10月2日)

この他、学外での環境活動にも積極的な参加を推奨しています。例えば、毎年秋田駅前で開催されている「あきたエコ&リサイクルフェスティバル」へ学生が出展するサポート(指導・支援)を平成15年から10年以上継続して行っています。秋田県内の企業・自治体・市民団体が一堂に会して、環境保全への取組や環境に配慮した製品を紹介する機会であることから、学外の有識者と学生・教員を繋ぐ良い機会になっています。


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