2023年11月10日
私はとにかく人と同じことが嫌いな子供でした。幼少の頃から、他の人がやらないことを積極的にし続ける、ちょっと変わった子供でした。小学3年生の時、母親たちが「○○ちゃんは理系に行ったの~!珍しいね!すごいね!」と話していたことをよく覚えています。その時の私はまだ幼くて“理系”という単語の意味も理解していませんでしたが、その会話を聞いた私は「理系に行く人は少ない」と勘違い(?)して「自分は絶対に理系に進む!」と心に決めていました。
しかし、だからといって中学・高校で理系科目を熱心に勉強していたわけではありません。数学は大好きで常に高得点でしたが、物理・化学は大っ嫌いでテストの点数も毎回酷いものでした。それでも小学生のときに「理系に行く」と謎の信念を掲げてしまった私は、物理・化学のことなど無視して理系を選択してしまいました。物理・化学が苦手でも“他の人と違うことがしたい”と思ったからです。大学受験の時はすごく困りましたが、大学に入ってからは、高校までの基礎知識が専門分野でどのように生かされるかわかり、そこからは理系の学問全般が大好きになりました。
博士課程への進学も“他の人と違う”を追求した結果でした。多くの人は学部や修士で就職しますが、ここでも“人と違うことがしたい”と思った私は、特に研究が大好きというわけでもなかったのに、あれよあれよという間に博士課程へ進学することになってしまいました。最初は研究でうまくいかないことが多く試行錯誤の繰り返しで心が折れることが多かったです。ですがある時に「研究は“他の人と違うこと”を考えて追求すること」だと気がつき、そこからは「これは他の人と違う視点なのでは」「他の人と違う方法にするにはこうしたらいいのでは」と考えることが私の人生の楽しみになっていきました。
私はまだまだ研究者としてはひよっこです。指導してくださる先生から見ると未熟な点も多いでしょう。それでも、“他の人と違うことを考えたい”それだけで今後も突き進んでいきたいと思います。皆さんも工学部で“人と違うこと”してみませんか?
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 研究者になりたいと思っています。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 確か受験の何か月か前だった気がします。 |
工学系への進学理由は? | 理系だと農学部や理学部がありますが、そこまでこだわりのない理系だったら工学部かな?と消去法で決めてしまいました(笑) |
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 実を言うと第一志望に落ちたからです(笑)ただ落ちても良き友人と出会えたので今となってはよかったなと感じています。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 自分の分野に固執せず、他の分野の知識も柔軟に取り入れるようにしています。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | みんな意外とテンションが高いです(笑) |
女子が少なくて困ったことは? | 市民工は女子が比較的多い方なのでそこまで困りませんでした。 |
理工系で就職は有利だと思いますか? | やっぱり有利だと思います。インターンに参加した際に企業側が理系の学生を強く求めていると感じます。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | やっぱり課題の量は多いような気もしますが、文系でも学科によると思うので一概には言えないです。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 中立だと思います。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 数学だけが得意で物理・化学は苦手(というか嫌い)でした(笑) |
高校時代の苦手科目は? | 国語です。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 基礎問題を3周することです。3周することで苦手の科目でも基礎・応用ともに解けるようになります。3周しても理解が足りない場合は4周・5周していました。 |
アルバイトをしていますか? | 学部時代には、飲食店や事務系など様々なアルバイトを経験しました。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | 高校時代は土日も部活漬けで疲れてしまったため、大学では何もせずゆったりと過ごしていました。 |
今一番興味があることは? | 先生方の研究を拝見しながら、これから私たちの世界はどうなっていくのか?と考えを巡らせるのはすごく楽しいです。 |
お気に入りのグッズを見せてください♪ | 推しのグッズです(笑)最近一度に2万円散財してしまいました。後悔はしていません。 |
工学部に来て大変なことは? | 実験の時は毎週レポートがあったので大変でした。ただ、それ以外の授業はそこまで大変ではなかったです。 |
工学部に来てよかった事は? | 工学は社会実装までを考える学問なので、自分が学んだことをどう社会に生かせるか?と考えられるのがすごく楽しかったです。 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |