2014年2月10日
私は、中学の時から理科が大好きでした。なぜかというと、他の科目より身の回りの現象と密接に関係していることが理科から学べるからです。特に、理科の中でも化学反応や私たちの体の仕組みなどを学べる生物や化学の分野に興味があったので、進学先は普通高ではなく専門分野を5年制で学べる高専の生物応用化学科を選びました。
高専で勉強していくにあたって、私達の体の中の生命のメカニズムに面白さを感じもっと知りたいという好奇心から、高専卒業後も生物分野の大学への進学を決めました。
今の長岡技術科学大学を選んだ決め手は、2つあります。1つ目は、高専からの編入学がしやすい環境であることです。学校の授業内容は高専や他大学からの編入生に対応しているため、学べる環境が整備されています。2つ目は、学部4年の10月から4か月程度のインターンシップ制度があることです。これは、大学院進学を決めた人が、国内外の企業や研究所に派遣される全国でも珍しい制度です。
私は海外の研究所で自分の専門性を高めたいという思いから、シンガポールの国立の研究所に志願しました。シンガポールにはさまざまな国の人が集まってきており、公用語は英語です。最初は、英語がうまく使えずコミュニケーションに苦労しました。しかし、このままの状態では嫌だという負けん気で下手なりにも積極的に話しかけることで、そのうちさまざまな国の人との会話を楽しめるようになりました。また海外での研究に対する考え方もとても勉強になりました。例えば、各々の研究をよりよいものにするために、話し合いの場を多く設けていました。また多くの人がONとOFFの切り替えを大事にしており、研究所にいるときはてきぱきと研究を進め、夕方になると早めに帰りプライベートの時間を大切にしています。話し合う大切さや効率のよい時間の使い方など、短い期間ですが多くのことを学ぶことができました。
この経験を通して、理系分野の専門性が高い研究領域で戦っていくには英語が必須だと肌で感じとりました。ですから、理系分野に進みたいと思っている人は、今から英語をさらに勉強することをお勧めします。
このように大学に入るとこれまで椅子に座って授業を聞くという受け身の勉強だったのが、自分から興味のある分野に動いて勉強するという積極的な行動が主体となってきました。自分が何か気になることや面白そうだと思うことがあれば、まず挑戦できることが大学の醍醐味だと思います。
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