留学について自身の経験をシェアしたいと思います。ただここでは、留学中の楽しい思い出や多様性といった国際的な価値観のすばらしさについてではなく、留学への不安をどのように克服するのか、ということです。
留学を考える時、英語でコミュニケーションが十分にとれるのか (しかも研究し授業を受ける)、海外の文化・人々になじめるのかなど、様々な不安があると思います。そういった不安は留学を決心する妨げになります。では、どのようにして不安を解消できるのか? 結論から述べると、私の場合は失敗しながら徐々にステップアップして慣れていく、ということでした。
私は高等専門学校出身で、特に英語が得意だったというわけではなく、海外に行ってみたいという願望はあっても実際に留学できるとは考えていませんでした。進学した豊橋技術科学大学では、1週間の海外研修、また海外企業や研究機関への約45日間のインターンシップなど、様々な渡航プログラムが用意されており、私は1週間程度ならばできるかもしれない、と機会があるたびに参加していきました。初めの頃は自分の言いたいことが伝わらない・相手が何を言っているかわからないなど多くの失敗がありました。しかし、豊橋技術科学大学に来ている留学生と積極的にコミュニケーションをとるなど、身近なことから始め、徐々に1週間の留学なら苦ではなくなってきました。そして45日間でも大丈夫かも?というように自分の中のハードルが下がっていき、そのたびに語学力が改善していきました。
このように簡単なところから成功体験みたいなものを積み重ねていくと、成長を感じることができ、次に挑戦しようと前向きになれるはずです。逆に考えて、いきなり留学に挑戦し、パスポートも持っていない状態からビザも申請して、語学の不安がある中で初めての海外だなんて、そんな問題山積みな状態だったら挫折していたと思います。でも問題も一つずつなら何とか対処できるでしょう。
長くなりましたが、つまりは普段から失敗を重ねて少しずつでも成長しましょう!ということです。私が留学とその過程で得たものは語学力の向上だけではなく、そういったところでした。
英語には苦手意識があるけれども留学には興味がある、という人は身近なところから少しずつ挑戦してみてはいかがでしょうか。漠然とした不安も、成長とともに解消していくと思います。
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