機械工学は、人間を物質的に豊かにすると同時に、精神的な幸せをもたらすことができます。「将来何になりたいの」について迷っているのであれば、機械工学への道をすすめたいと思います。
なぜ私は機械工学をすすめるのでしょうか?これには大きく分けて2つの理由があります。一つ目は、すべての人が便利な生活をするため、機械が必要としているからです。洗濯機や冷蔵庫のような家電製品から、自動車や飛行機のようなある程度大きなものまで、機械工学を学んでいないと作れません。ある程度機械工学の知識があれば、機械をどのように省エネに使えるか、どのように機能を向上できるかを自分の頭で考えることができ、普通の生活に役立ちます。二つ目は、機械工学を極めるには性別や国籍に関係なく、誰でもやりがいを感じることができるからです。昔に比べて、今は機械工学に進学する女性の割合が増えていますが、まだ男女平等と言えるような数値までほど遠いです。ポジティブに言い換えれば、機械女子のチャンスが男子よりも多いです。なぜなら、グローバル社会でのモノづくりや技術のイノベーションには、男性と女性のそれぞれの考えや視点が必要だからです。
私は、機械工学の中の熱工学という分野で、気体、液体と固体の相界面を経由したエネルギー輸送のメカニズムを研究しております。例えば、固体の表面にナノメートル(髪の毛の約1万分の1)からマイクロメートル(髪の毛の約100分の1)までの微細構造を設けると、固体表面の液滴が蒸発しやすくなります。これで、少ないエネルギーで液滴を乾かすことができます。この微細構造の設計を変更すると、今度は少ないエネルギーで空気中の水蒸気を液滴に変えて固体表面に水を集めることができます。さって、この研究がうまくできましたら、何に役に立つのでしょうか?皆さんも一緒に探求してみませんか?その答えを見つけた時には、きっと精神的な幸せを感じることができます。
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