2019年11月15日
私が工学部を意識しだしたのは、進路について少し考え始めた高校1年生の頃です。もともと理系を選ぶこと自体への迷いはありませんでした。とはいえ興味のある分野を考えてみても当時は大学での研究や学問のイメージがあまりパッとしませんでした。そこで「音楽が好き、どこかで携わりたい」という今思うと少し安直な理由から(笑)音響を勉強してみたいと思い、音響が勉強できそうな理工学部に入学しました。
大学2年生の時音響の研究室のオープンラボに参加し、教授とお話しする機会がありました。しかしそこで自身がイメージしていた音響と現在の音響研究の間には相違があることに気づきました。それからは先輩や先生のお話を聞いたり自分で調べたりして、自身の興味について再考した結果、SF映画のような近未来を自分の手で作りたい!もっともっとクリエイティブなことがしてみたい!と思っていることに気づき現在の研究室を選びました。現在の研究室ではバーチャルリアリティやヒューマンインタフェースがテーマとなっており、私は特にタッチパネルやVR空間上の触覚の研究を行っています。学生同士で活発にアイディアを出し、すぐにプロトタイプを作成してディスカッションすることができる環境は毎日刺激ばかりです。私の所属研究室では学部生でも学会へ参加する機会が多く、日本国内にとどまらず世界中の研究者の方とディスカッションする機会を早いうちからたくさんいただきました。また個人的には、大学のプログラムを利用して、ずっと興味のあった留学に行くこともできました。今まで自身が育った日本とは違う文化・環境で生活し、研究を行うことは想像以上に大変でしたが同時に学びがたくさんありました。このような経験は自身の視野を広げ、結果的に人生における選択肢を増やしてくれたと感じます。卒業後は、SF映画のような世界を実現させるため、現在と同じ分野の研究開発職として企業へ就職予定です。このようになるとは高校1年生の私は全く想像していませんでしたが、結果的にすごく楽しく満足しています。
自ら調べ自ら考えそして行動してみると、自分の知らない世界をたくさん見ることができます。みなさんも小さいことでも良いので、まずは積極的に自分から動いてみてください。自分の本当に興味ある分野を見つけることができると思います。
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | 最新技術を使って世界中の人を笑顔にできる新しいサービス、プロダクトを作れるエンジニアになりたいです! |
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工学系への進学理由は? | 当初は音響をやりたいと思っていたので。 |
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 音響に関係する研究室がある国立大学であることです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 現在は当初とは違い、触覚の研究をしています。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 実はあまりなかったです。大学は人数が多いぶん多種多様な人がいるので、趣味の合う友達もたくさん見つけられました。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 男性と対等に議論することで、アイディアの幅が広がることがあります。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 大学の課題や授業量には違いを感じたことはあります。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 理系タイプです。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 好きだったけど、ずば抜けてできたわけではありませんでした。 |
高校時代の苦手科目は? | 数学です。 |
アルバイトをしていますか? | 学部の頃は塾講師などたくさんのバイトをしていました。現在はソフトウェアエンジニアとしてインターンをしています。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | 学部の時はフットサルサークルでした。 |
今一番興味があることは? | 工学とは関係ないのですが、留学でメキシコに行ったことがきっかけで今はスペイン語とラテン文化にはまっています。 |
工学部に来て大変なことは? | どの分野でもそうだと思いますが、とにかく勉強しなければいけないことがたくさんあります! |
工学部に来てよかった事は? | モノ作りの楽しさに気づきました!高校の時からは想像がつかないくらい興味の幅が広がりました。そして魅力的な研究に出会えたことです。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |