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生レポート!大学教授の声

 

工学を学び「ものづくり」のリーダーに

 
2010年1月22日
京都工芸繊維大学 工芸科学部
松野 謙一

工学を学び「ものづくり」のリーダーに

携帯電話やインターネットなど、あらゆる便利なものが身の回りにあふれています。これからもどんどんこれまでになかった物が生まれてくるでしょう。あなたはそういった今までになかった物を作ってみたいと思ったことありませんか。実際にものがどのようなプロセスを経て生み出されていくか、思いを巡らせてみましょう。

工学が生み出した「もの」の典型として飛行機を例に考えてみましょう。飛行機は、企画、設計、製作、評価の各過程を経て生み出されます。最初は単に空を飛びたい等の単純な動機であったものが、その後の工学の発達につれ現在では宇宙航行まで視野に入れた飛行機が企画されています。この企画を元に最新の工学の成果を取り入れた設計がなされ実際に試作機が製作され試験飛行で様々な評価がなされその結果が企画・設計・製作の各プロセスにフィードバックされ最後に市場に出ることになります。

大学の工学系学部ではものづくりに係わる企画・設計・製作・評価に関する詳細で先端の学問を学ぶことができるだけでなく、全プロセスを見渡す学問も学ぶことができます。ライト兄弟の時代は彼らだけでこの全てのプロセスを行うことができましたが、システムが複雑になるにつれ多くの人の手を経て一つのものが作られるようになりました。大量生産の時代になり、ものを作った人の顔が見えなくなってしまいました。今の時代だからこそ、チーフエンジニアあるいはチーフデザイナーは非常に重要な役割を担っているといえるのではないでしょうか。零戦の堀越二郎やスカイラインの櫻井眞一郎といったチーフデザイナーの顔が見えるものは未だに多くはありません。あなたも、チーフデザイナーになり、あなたの顔が見えるものを作ってみませんか。

大学は学問を学ぶところ。そんな学問を学び将来自分が作ったものが町中にある光景を想像してみようじゃありませんか。大学の工学系学部はそんなあなたの期待に応えてくれる学びの府です。今までになかった物をあなたの力で作り出してください。楽しみにしています。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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