突然ですが、みなさんは「資本」と聞いて何を思い浮かべますか?資本と聞くと、お金を想像する人が多いかもしれません。しかし、私個人の考えとしては、資本は「お金」、「時間」、「情熱」、「運」の4要素の掛け合わせで構成されると思っています。資本を投じると、何らかのリターンが得られます。
私はこれまで、高校、高専、大学、大学院と進学してきました。高専以降は、日本学生支援機構の奨学金のおかげで、アルバイトのウエイトを増やさずに学生生活を続けられました。現在は、民間の給付型奨学金も頂いているため、研究のみに集中できています。「お金」は、家庭環境に強く依存して多様であるとは思いますが、様々な制度や支援策が用意されています。諦めずに調べてみてください。
大学生活での「時間」は学業・研究以外にも、サークルや趣味、アルバイトなど、自由に割り振ることができます。どれを重視するかは個人の価値観次第です。ただし、現在だけでなく、中長期的に有意義だと思えることに割くべきだと、私は思います。私の場合は、研究、趣味、サークルです。
お金と時間が十分でも、「情熱(≒興味、やる気)」が欠けていると、得られるリターンが中途半端になるものです。私は、情熱を注げる対象を見つけるために多くのことにトライしてきました。インドへの留学やビジネスコンテスト、原著論文の執筆など、機会さえあれば何でもやりました。その結果、継続的に最も情熱を注げる対象は(現時点では)本業の研究だと再確認できました。
研究を含め物事を進めていると、お金、時間、情熱を十分に注いでも、どうにもならないことが時として起こります。私はこういうとき、反省をした上で、「運」がなかったと楽観的に思うようにしています。「次(他)を頑張ろう」―何事もトライ&エラーがあるからこそ、成功したときの喜びがあるのではないでしょうか。
たくさんの物事にあふれた現代社会では、資本を全力で投じられる対象を見つけた人は幸せ者だと思います。長岡技大には、特色として、国内外の企業や大学への長期インターンシップ制度や学生時代から大きな研究成果を生み出せる環境があり、日本中・世界中の人々の往来があります。大学・大学院での有限な資本から最大限のリターンを得て、幸福な人生を歩んでください。
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