みなさん、「熱気球」って知っていますよね。風船の下でバーナーをたいて、空気をあたためて空を飛ぶものです。
今回は薄いゴミ袋をつかって、安全で簡単にできる熱気球をつくってみましょう。
図のように、真ん中にドライヤーが入る部分を残して両側を折り曲げ、メンディングテープで止めればできあがり。
ドライヤーを温めておいて、下から温風を入れます。
ゴミ袋の上部を手のひらでおさえます。
手のひらが熱く感じるようになったら手を離します。
熱気球が浮かび上がります。
空気は、分子という熱くなると元気がよくなる「小さなあばれんぼう」からできている。
空気は、分子という「小さなあばれんぼう」からできています(前のスライド)。小さなあばれんぼうは、温度が高くなるほど元気がよくなります。ドライヤーで吹き込んだ空気は温度が高いので、ゴミ袋のまわりの空気よりも元気がよくなります。そうすると、中の圧力がたかくなります。でも、ゴミ袋の下があいているので、圧力が外と同じになるように、中の空気はにげてしまいます。
そうすると、中の空気は同じ体積のまわりの空気よりも軽くなります。ゴミ袋の重さと中の空気をあわせた重さが、同じ体積のまわりの空気よりも軽くなると「浮力」(ものを浮かばせる力)が働いて熱気球は浮かびあがるのです。
簡単にできるのでぜひ自分でやってみてください。
学校などで大勢でやる時には、同じ教室で一度にたくさんのドライヤーを使うと、ブレーカーが上がって、電気が止まってしまうこともあります。
その時は、ドライヤーをかわりばんこに使って実験してみましょう。
http://polymer.apphy.u-fukui.ac.jp/~kuzuu/Education/ExprmtShow/Kuuki/DOCS/NPO_Text_Kuuki_120614.pdf
をぜひみてください。また、
http://polymer.apphy.u-fukui.ac.jp/~kuzuu/Education/Education.html
には、楽しい実験や様々な現象の仕組みを書いた記事があります。
ぜひごらんください。
掲載大学 学部 |
福井大学 工学部 | 福井大学 工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |