下水処理場のバイオマスパーク化に向けた社会実証実験 |
バイオマスとは、石油などの化石資源を除く有機性の資源のことです。家畜糞尿や生ごみ、廃食用油などの廃棄物となっているバイオマスや、稲わら、林地残材などの未利用のバイオマス、サトウキビやトウモロコシなどの資源作物などがあります。
豊橋技術科学大学では、愛知県と協力して、下水処理場から発生している下水汚泥と、地域で発生している生ごみなどを原料として、エネルギーや肥料、作物生産を行うバイオマスパークの実証実験を実施しています。
愛知県豊橋市にある広域下水処理場の豊川浄化センターを、実証実験のフィールドとしています。この下水処理場において、下水汚泥(図中:A)および生ごみなど(B)を原料にしたメタン発酵(C)、精製したバイオガスによる発電(D)、発電時に排出される熱や二酸化炭素(CO2)(E)を利用した植物工場(F)、バイオガスに含まれるCO2(G)を溶解した水を用いた海藻工場(H)、メタン発酵消化液(I)の高品位肥料化(J)を行う実証実験を行う計画です。
このように、バイオマスやCO2、熱を有効利用する低炭素型資源循環拠点を形成し、気候変動対策の方策の一つとしての実証実験を行っています。
図1 豊川バイオマスパーク構想
掲載大学 学部 |
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