2023年7月21日
中学生の頃、私は自分が工学部に進学するとは思っていませんでした。
幼い頃から工作やからくり装置が好きで、モノの仕組みについて考えることが好きでした。しかし、それ以上に読書が好きだったことから、国語や社会などの文系科目の方が得意でした。小中学生の頃は自分が何になりたいのか具体的な将来の夢もなく、安定した職に就ければいいな、くらいのことしか考えていませんでした。
高校での文理選択の時、得意科目から選ぶとしたら文系だったのですが、私は理系を選びました。新しい環境になったことで「新しいことを知りたい」という思いが生まれ、今まで興味の薄かった分野で自分の見識を広げたいと思ったのです。
漠然としていた進路が具体性を持つきっかけになったのは、高校2年生の頃に始まった祖母の在宅介護でした。両親が祖母を介助する様子や家庭用の酸素発生器を目にし、介護機器や医療機器に興味を持ちました。そして自分でもっと利便性の高いものを作りたいと考えるようになりました。
そこで選んだのが宮崎大学工学部の環境ロボティクス学科です。電動車椅子や装具などの人の生活や健康の助けになる機器の研究室があったからです。授業で何を学ぶかよりも研究室で何を研究しているかに着目して学科探しをしました。理系科目が得意ではなかったため授業では苦労することもありましたが、工学分野に広く触れる学科だったので、それまで耳にしたこともなかったような様々な新しいことを学ぶことができて楽しくもありました。4年次には努力の甲斐あって希望の研究室に配属されることができ、現在は大学院に進学してより研究を深めています。
進路を決めるにあたって、得意なことと興味があることが一致していなかったことでたくさん悩みました。今も勉強や研究で壁にぶつかるたびに「別の進路を選んでいた方が楽だったかも」と思うこともあります。しかし、自分のやりたいことを最優先に考えていくと、やっぱり自分が今いるところにたどり着き、頑張ろうと思えます。
今の能力だけで自分に見切りをつけて進路を狭めてしまうのはもったいないです。大学に入ってからでも新しく得られるものはたくさんあります。少しでも興味があれば挑戦してみてください!
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | システムエンジニアを目指しています。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | 高校2年生の春頃です。 |
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 知りたい分野にぴったりの研究室があったこともですが、受験科目に英語が含まれていたことも決め手の一つです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | 筋電位(筋肉を動かすとき流れる電気)です。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | レポートやプレゼンテーションなどで意外と文章力や構成力が必要だったことです。 |
女子が少なくて困ったことは? | グループワークや選択授業で友達と分かれると、すぐ女子一人になってしまうこと。代わりに一人で行動する度胸がつきます(笑)。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 良かったことは違う視点の意見を取り入れられることです。困ったことは教室内や集合写真で目立ってしまうことです。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 数値を扱うレポートが多いので、文系の友人よりもWordやExcelなどの機能を使うのが得意になりました。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 文系タイプです。その分論文を読むのは苦ではないですね。 |
高校時代の苦手科目は? | 数学、物理は得意分野と苦手分野で波がありました。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | テストや模試を受けっぱなしにせず、しっかり復習することです。 |
今一番興味があることは? | 宮崎県内の観光です。県外出身でまだまだ行けていない場所があるので、ちょっとずつまわりたいです。 |
工学部に来て大変なことは? | 課題がたくさんあることです。中間テストと期末テストがしっかりある教科が多かったので、日頃からきちんとやっておいた方がいいです。 |
工学部に来てよかった事は? | 学ぶことが専門的である分、深く解説してもらえるので、物理などは高校生の頃より理解できるようになりました。 |
掲載大学 学部 |
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |