現在高校生の皆さんが目指している大学における学生時代は、皆さんが社会と繋がる方法・手段を探す大事な時です。これまで培って来た知識や理解力さらに判断力を生かし、さらにこれを養い、自分探しの旅に出て下さい。現代は、大量の情報が時空間を超えて飛び交うグローバル新時代です。第四次産業革命の時代とも言われます。このように急速に変化する時空間・情報の中で、学び、友を作り、自分を社会でどのように生かすかをじっくり考えて下さい。小さく纏まらずに柔軟な思考力を最大限発揮して下さい。可能性は無限大です。
横浜国立大学では2011年4月に長い歴史と伝統のある工学部を理工学部に改組しました。その背景には社会の急速な変化があります。これまで、日本の製造業は主に高品質・高耐久性の製品を大量に生産する事の優位性で世界に貢献してきました。一方、特に情報・通信技術、バイオテクノロジー、ナノテクノロジーといった近年急速に発展している領域は、科学を基盤とするサイエンス型産業に直結しています。皆を驚かすようなイノベーションには、従来型の製造技術を基盤とする工学に加え、サイエンスを基盤とする理学も必要な訳です。そこで、理工学部は、学術を深化させ、成果をこれまで以上に速やかに社会の発展に繋げることを意図して、理学のセンスのある工学系技術者、工学的センスを持った理学系科学者を育成するために設けられました。
さらに2017年4月からは、理工学部は、機械・材料・海洋系学科、化学・生命系学科、数物・電子情報系学科の3系学科の大きな括りとなり、皆さんの進路選択にも柔軟性を持たせました。さらに、社会が要求するイノベーションを実現するため、従来のものづくり技術の継承と発展に加え、サイエンス型産業へも貢献できる人材養成組織を整えました。
本学の理工系学部の卒業生は3万人を超え、様々な分野で国内はもとより、全世界で社会の中核として活躍しています。横浜国立大学理工系教育の伝統である“名教自然”(自主性を尊び自分の能力を自分で最大に伸ばそうとする精神)を実践し、世界に羽ばたいていただくことを期待しています。皆さんを緑あふれる常盤台キャンパスでお待ちしています。
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私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |