ことわざで『鉄は熱いうちに打て』とありますが、漠然としていますよね・・・。『熱いうち』っていったい何℃くらいなのか、鉄の温度と色の関係を見ながら観察してみよう。
赤く焼けた鉄を見たことがありますか?
焼けた鉄は何℃くらいだと思いますか?
鉄は、温度が上がっていくと色が変わっていきます、始めは黒っぽい色からだんだん赤色になり、オレンジ色になり、黄色になり、白っぽくなります。
参考の為に、鉄の色の変化と温度との関係を表に示します。
実際に鉄を赤くして作業をしている職業として代表的なものといえば、刀匠(刀鍛冶)がありますが、どのくらいの色まで赤く焼いて作業しているでしょうか?
その工程により様々な色に焼いていますが、大体下図の範囲内の色で行われています。
それではこの焼き色が、どの程度の温度なのか熱電対という測定装置で実測してみましょう。
表示は1の位を表示していないので930℃を示しています。
620℃を示しています。
このことから、およそ1,000℃~600℃が『熱いうち』になるでしょう。
刀匠などは、実際鉄の焼け色で温度を判断しているそうです、すごいですね!!
また、色と温度の関係は鉄だけではなく、夜空に輝く星(恒星)も赤っぽい色から青白く色まで様々です、興味があればこの色と温度の関係も勉強してみるのも面白いと思いますよ。
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