私は産業技術専攻という大学院の専攻に所属している修士2年です。産業技術専攻では先鋭的な工学研究ができるのはもちろん、特許などの知的財産やUSBといった国際標準化という技術経営についても学べるのが特徴となっています。技術経営って聞きなれない言葉だと思いますが、ただ研究に没頭するだけではなく技術経営を習得することによって戦略的かつ効率的に研究を行えるようになれるんです。私は機械系の研究室に所属し、金属を材料に用いた3Dプリンターについての工学研究を行っています。最近ではプラスチックを材料に用いた3Dプリンター技術の進歩はすさまじく、様々な形状の造形が可能です。金属を材料に用いた3Dプリンター技術も進歩すれば、将来3Dプリンターで作られた自動車や航空機に乗れる日も近いです。そのために金属材料の中でもどの金属を用いて造形できれば産業界にニーズがあるのかなど技術経営を意識して知的財産や産業動向も調査しながら研究を行っています。私は企業との共同研究も行っているため技術経営を意識した研究が「社会貢献」につながっていると身近に実感できています。
このように社会に出て働いてからも役立つ技術経営を学び、先鋭的で興味深い工学研究も行えており、大学で「やりたいこと」ができていると感じています。自分の「やりたいこと」を発見して取り組めることが大学の魅力だと思っています。そんな大学の魅力を多くの高校生の皆さんに伝えたいと思い、私はキャンパスツアーガイドとしてオープンキャンパスで大学公式キャラクターのハッケンコウケンTシャツを着て、高校生の皆さんに大学構内を案内したり質問に答えたりしています。また私はサークル活動で映画研究部に所属しており、オープンキャンパスの様子を伝えるPR動画を映画研究部で制作したりもしています。これらの活動を通して大学の魅力を皆さんに伝えることが今の私の「やりたいこと」です。
高校生の皆さんの中には「やりたいこと」がまだ発見できてないという方もいると思います。大学では勉強、研究、サークル活動など様々なことができますし、「やりたいこと」の可能性は無限大です。可能性は無限大ですが知らなければ何も始まりません。まずはオープンキャンパスなどに積極的に参加して実際に大学を見て知ることから始めてみてください。「やりたいこと」を発見できるいいきっかけになると思います。
掲載大学 学部 |
東京農工大学 工学部 | 東京農工大学 工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |