工学部で学んだ「モノづくり」の大変さと喜び |
私は、小さい頃から、自分で考案したり設計したりして創り上げたものを、多くの人々に使って頂きたいという夢がありました。そこで、大学進学時には、実際の「モノづくり」を勉強ができる工学部の電気電子工学科へ進むことを決めました。
入学してから学部3年生までは、モノをつくる為の基礎をしっかり学びました。学部4年生になってパワーエレクトロニクス研究室の配属となり、大学卒業後に同大学大学院へ進学して修了するまでの3年間は、卒業研究や修士論文研究として、念願の自分で設計した回路の試作とその実験的な特性の評価を行いました。
これが私の幼少からの夢だったわけですが、実際に設計、試作、評価実験を行うと、その途中過程で様々な困難にあたりました。シミュレーションでは動作していたはずの回路が、実際に作成してみると期待通りには動作しないのです。何度も動作確認を繰り返し、様々な和洋文献を調査したりしていくと、自分の設計した回路には幾つかの問題があることに気がつきました。そして、判明したこれら様々な問題を一つ一つ解決し、最終的には期待通りの動作をしてくれる回路を実現できた際には、「モノづくり」の大変さを実感する事が出来たともに、「モノづくり」に対するひと際大きな喜びを得ることができました。
これらの経験を通して、私が「工学部に進んで最も良かった」と心から思う事は、自ら設計したモノが実際に動く喜びを体感できることです。また、大学院修了後、実際に「モノづくり」が実践できる会社に就職できた事も「工学部に進んで良かった」と思えることの一つです。社会人となった今、工学部で学んだ知識を活かしつつ、技術者として更なる高みを目指して日々努力していきたいと思います。
皆さんも工学部で「モノづくり」に触れてみませんか。皆さんの身の周りにあるものを自分で設計し、また、その中に設計者独自のアイディアを盛り込んで多くの人々に喜んで頂くというのは、「モノづくり」技術者の醍醐味だと思います。一緒に便利で快適な未来を創りましょう。
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