特許第6058789号「媛カラム」
希土類金属元素(レアアース)は、他の元素にはない特異的な諸物性を有しているために、永久磁石、触媒等最先端産業に欠かせない元素であり、その需要はますます増大しています。従来のレアアースの分離法として、ミキサー・セトラーや往復動式抽出塔などの連続式液-液抽出装置がありますが、これらの装置は、互いに交じり合わない水と油との2液相の液-液界面を多数創出するために、スクリューを高速回転させたり、多数の多孔板を上下に振動させたりするための大きな動力を必要とします。しかし、特許第6058789号で開発した「媛カラム」を用いると、送液以外の動力を必要とせずに2液相の液-液界面を多数創出することが可能となりました。工業的にレアアースを単離するためには、例えばミキサー・セトラーを用いた場合、分離効率を考慮すると約200台必要となります。これらを運転する際には、大きな電力を必要とし、モーターによる騒音は深刻です。しかし、「媛カラム」を用いることによって、これらの問題が一挙に解決します。みなさんも、愛媛大学工学部で、この新しい装置の実用化、さらには多用途への事業展開について研究しませんか?
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