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環境への取り組み

 

シップリサイクルシステムの構築

 
北海道地区 2009年10月01日
北海道地区
室蘭工業大学 工学部

●世界中で年間200~600隻の船舶(シップ)が解体・リサイクルされていますが、タンカーのダブルハル化(※)により、2010年 からシングルハル(※)の解体が増える予定です。(※シングルハルは船体の一重船殻、ダブルハルは船体の二重船殻です。ダブルハルは、船体の強度を高め、原油流出汚染を防止します。)

●シップリサイクル基準を定めた条約が2009年に採択され、最短で2012年条約発効+国内法施行の見通しがあります。

 

●世界の廃船処理の現状

バングラデシュ等の発展途上国の海岸では、各国から送り込まれた廃船の解体作業を劣悪な労働環境の下に行われています。
人力による作業で多くの労働者が死亡しており、PCB、水銀、アスベスト等の有害物質や重油による健康被害と海洋汚染も問題となっています。

 

 

●室蘭プロジェクトの概要

●室蘭は、かつて鉄鋼と造船で繁栄し、「鉄のまち室蘭」といわれましたが、近年相次ぐ事業所の合理化等により活用されていない施設が多くあります。
●船舶から発生する鉄スクラップは、不純物が少なくて鉄材として高品質なので、自動車の鋳鉄部品等の付加価値のある製品への再生を目指しています。
●産学官連携により、シップリサイクルシステムを構築し、地域経済の活性化を図っています。
 

室蘭にある既存施設

造船所
PCB処理施設
製鉄所
 

室蘭シップリサイクル研究会(平成20年4月21日 第1回開催)

【構成】室蘭工業大学、(独)海上技術安全研究所、新日本製鐵(株) (株)日本製鋼所、佐藤鋳工(株)、札幌高級鋳物(株)、(株)鈴木商会、産業振興(株)、函館どつく(株)、(株)富士サルベージ、(株)アール・アンド・イー、室蘭市、室蘭商工会議所、(財)室蘭テクノセンター (財)造船技術センター、道立工業試験場、室蘭運輸支局(事務局)
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