磁力と電気はどちらも目には見えませんが、磁石はものを引き寄せたり反発させたり、電気は電球を光らせたりモーターを回したりする力を持っています。今回は磁石と電池の力を使ってリニアモーター制作してみます。
リニアモーターは「直線のモーター」という意味になります。軸を回転させるモーターを直線に引き延ばしたもののことを指します(図1)。直線に伸ばした際内側は車両、外側がレールになるイメージになります。S極とN極の引き付ける力と反発する力を利用して車両を浮かしたり、動かしたりします(図2)。
磁力と電流を流すと一定の向きに力がはたらくという原理は「ローレンツ力」と呼ばれています。この磁力と電流、力の向きの関係は「フレミングの左手の法則」(図3)とで表すことができます。この原理を使って力の向きへ物体を動かします。
リニアモーターの原理を使った電車はすでに大都市地下鉄などで営業運転がされています。
下敷きを幅4cm×30cmで切り出す。
切り出した下敷きに磁石・アルミテープを貼るための印をつける。
下敷きの両端にアルミテープを貼り付ける。皺ができないように注意する。
下敷きの真ん中に両面テープを貼り、磁石を貼り付けていく。この際注意する点として磁石の極(S/N)をそろえて貼り付けること。これでレールが完成。
ストローを5cm程度の長さに切り、アルミホイルを巻き付けテープでとめる(通電を邪魔しないようにテープを貼る場所には注意)。
電池ボックスを組み立て、クリップ付きリード線を取り付ける。
電池ボックスに電池を入れる。
磁石面を下にしたレールに電池ボックスから伸ばしたクリップをつなぐ。
アルミホイルを巻いたストローをレールにまたぐように置くと前か後ろに動き出す。
クリップを左右逆にして電極を逆にするとストローの動きも逆になります。
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