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洋ナシの等級判定を行う人工知能で農家を支援する

2021年12月17日
新潟大学 知能情報システムプログラム

 近年、農業に情報通信技術(ICT: Information and Communication Technology)やロボット技術、人工知能(AI: Artificial Intelligence)を取り入れ、作業の効率化や農産物の高品質化を進めるスマート農業が広まってきています。その背景には、農業従事者の高齢化や後継者不足という課題があります。少しでも農作業の負担を減らし、労働力不足を解決することが求められています。

 私たちの研究室でもスマート農業の研究開発を進めており、特に新潟県の特産品として知られている「ル レクチエ」という洋ナシ栽培支援のためのICTやAIの活用を研究しています。最近は企業による農業参入の事例が増えてきていますが、日本では家庭経営形農業の割合が非常に高く、このような家族で農業を営む農家のために、使いやすい技術を安価に提供することが非常に重要です。

「ル レクチエ」は出荷する際に「赤秀」「青秀」「良」のような等級分けをします。「赤秀」は外観や形が優れた果実で贈答用に使われるような最高級品になります。一方「良」は外見に傷や汚れがあるので、味は変わらないのですが主に家庭用に出荷されます。そしてこの等級分けは現在農家の目視で行われることが多く、一人の農家が数万個の洋ナシを選別しなくてはならないのです。私たちの研究室では、この等級分けの作業をICTとAIで代替するシステムの研究開発を行っています。

 現在、特にシステムの中の画像解析部分を進めており、深層学習というAIの中の一手法を用いています。深層学習により汚損部分を自動検出し、色情報を使うことによりどのような種類の汚損かを分類することが実現できています。今後、画像撮影から最終的な等級判定までを簡単に行えるシステムの実用化を進め、一日でも早く農家の人に使ってもらえるように日々研究を進めていきます。

※このページに含まれる情報は、掲載時点のものになります。

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