2025年2月13日
私が、京都工芸繊維大学工芸科学部のデザイン建築学課程を目指すきっかけになったのは、オープンキャンパスでグループで作ったであろう課題のポスターが並んでいるのを見て、「美大じゃなくてもデザインを学べるんだ。」と知り、志望校に決めました。
デザイン建築学課程は、2年次まではビジュアルからプロダクト、空間、ビジネスまで幅広く全てのデザイン分野を学びます。授業時間外に製図室に夜遅くまで残って、わいわい話しながら課題をしていたのもいい思い出です。この大学にはKYOTO Design Labという施設があり、ものづくりに関するローテクなものからハイテクなものまでいろいろな機材が整っています。課題のたび、その設備を駆使して、学生それぞれ技術を身につけていきます。その2年間様々な課題をこなして、自分の強みや好きなことに気づき、私はプロダクトデザインコースを選択しました。
今まで取り組んだ作品の中で、一番印象に残っているのは、やはり学部の卒業制作です。自分の興味のままにテーマを設定しデザインに取り組みます。私は、「子どものためのデザインがしたい。」「靴や靴下を見るのが好きだ。」というのを出発点に、「外遊びをしながら足裏に刺激を与える靴の提案」というテーマに決めました。現代の子どもは外遊びの機会が減っている上に、整備された平らな環境で遊ぶことが多いと感じ、足裏に着目して、地面の凹凸や変化をより増幅させ、足に楽しい刺激を与える靴を目指しました。実際にいくつかの幼稚園で現場の声や子どもの動きの観察もしました。ゼミでアドバイスをもらいながら、新たな機能を取り入れつつ、「使いたい!」と思わせるデザインに落とし込む難しさを知りました。自分の興味から始まった卒業制作は、私の分身となって研究室以外の先輩・後輩、学外の方にも認識してもらうきっかけになったのが何より嬉しいです。人の作品に憧れて、自分の作品に興味を持ってもらって、時に協力して、手伝ってもらって、一緒に制作して、人のつながりが増えていくのが、とてもいい環境だなと思います。
高校生の皆さんに進路選択においてお伝えしたいのは、周りと比べて自分の選択が不安になることもあると思いますが、新しい環境を恐れず、興味を貫いて進路を決めてほしいということです。神奈川出身の私には、友達も高校の先生も誰も知らない大学でしたが、自分の興味を貫いて、この大学に入りいろいろなつながりに恵まれることができました。自分の興味を軸に受験に取り組んでほしいと思います。
読んでくださった皆さんが素敵な大学生活を送れますように!!
将来目指している(目指していた)職業は何ですか? | インハウスデザイナーを目指しています。 |
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工学部への進学を決めたのはいつごろ? | いろいろなオープンキャンパスに行き始めた高校2年の頃です。 |
工学系への進学理由は? | デザインと建築両方を学ぶためです。 |
大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 国公立であること、デザインと建築両方に触れられること、美大ほどの画力が必要でないことです。 |
大学では何に力を入れて勉強(研究)していますか? | プロセスを重視したプロダクトデザインです。 |
入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 男女関係なく仲がいいです。 |
男子が多くて良かったこと、困ったことは? | 製図室で夜型で課題をやる生活につられます。 |
文系の友達・知人と違うな~と思うところは? | 授業時間外で制作するのが当たり前で、そこで差がつきます。 |
本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | ちょっと数学ができるかなくらいのほぼ文系です。 |
高校時代に理数系の科目は得意でしたか? | 数学、物理は好きです。生物、化学は暗記が多くて苦手です。 |
ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 間違えても、自分なりの言葉で解説を書き留めたり、間違えた問題を集めて自分だけの問題集を作ったりしていました。 |
クラブ・サークル活動などをしていますか? | 学部で女子ラクロス部に入っていました。 |
今一番興味があることは? | 日帰りの遠出です。京都や大阪、滋賀、奈良、神戸には、どこも日帰りで行くことができます。 |
工学部に来て大変なことは? | 座学のレポートもありつつ、授業時間外で制作しないといけないこと、新しいものを生み出す時24時間それについて考えているのが大変です。 |
工学部に来てよかった事は? | 周りにも自分からやりたいことにチャレンジする人が多く刺激を受けます。 |
掲載大学 学部 |
京都工芸繊維大学 工芸科学部 | 京都工芸繊維大学 工芸科学部 のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |