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授業紹介

ユニークなテーマでデザイン教育の実施

 宮崎大学工学部機械設計システム工学科では、デザイン教育を積極的に行っており、現在、1年生に対しては「機械創造実習」、3年生に対しては「応用機械設計製図」があります。

 1年生の「機械創造実習」では、機械装置の構造の学習や、与えられた条件を満たす機械装置の製作やプレゼンテーションを学生2、3名のグループ単位で行うことを通して、ものづくりの楽しさを体験してもらうとともに、デザイン能力を育成すること、および、コミュニケーション能力を培うことなどを目的としています。1年生ということもあり、機械工学分野の専門知識を活用するというよりは、初歩的な知識やものづくりの技術の共有と実践の場となっていると思います。

 3年生の「応用機械設計製図」では、大学で学習した専門知識を活用して、問題解決を行います。学生7、8名で1グループとなり、与えれた課題に対して、製品の機能設計から詳細設計設、部品と材料の選定、図面の作成、加工と組立、製品評価まで行います。課題は、例えば、セルフロック機構、絡まない鯉のぼり金具の開発、嗅覚回復訓練器、位置合わせ機構、竹とんぼランチャ、芭蕉扇(団扇)ドライバー、クレーン車転倒事故検証モデル、インボリュート歯車製作法の説明モデルなど、いずれも、毎年担当教員が考えた異なるデザイン課題となっています。本授業の目的は製品の完成度そのものではなく、これまで勉強してきた機構学、材料力学、機械力学、機械設計、設計製図、機械要素工学、機械加工などの専門知識と情報収集能力を総合的に利用できる能力、エンジニアのコミュニケーション能力、制約条件の下で目的達成への工夫能力を身につけることです。学生にとって模範解答のない課題でもあり、多くの学生は、どこから手をつければ良いのかわからず、かなり悩みながら授業を受けることとなります。また、スケッチ能力の不足などもあり、お互いの考えていることの説明や理解の大変さなどを体験することになります。授業において、教員と技術職員の指導を受けることで、徐々にスケッチ能力などが向上し、詳細設計ができるようになります。その後、コスト制限や作り方の壁に当たり、度重なる設計案の再検討や修正で諦めかける学生も中にはでてきますが、グループ全員の努力で製品を完成させ、製品が動き出した瞬間、多くの学生は感動します。レポートには「壮絶な戦い」との表現もあり、学生はものづくりの難しさと楽しさ、チームワークの力と技術コミュニケーションの重要性を体験でき、学生の機械設計の実践的能力を身につけることができていると思います。

宮崎大学 機械設計システム工学科
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