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授業紹介

リアルタイムコメントスクロールシステムを使ったニコ生風の双方向授業

福井大学工学部電気電子情報工学科の情報工学コースでは、Javaでオブジェクト指向を学ぶプログラミング科目があります。授業は一人一台の計算機が使える演習室で実施され、70~80名が同時に受講します。授業内容としては、RPGやSNSの一部の機能をオブジェクト指向で実装することを通じて、身近なものを開発できる楽しさを感じつつ、オブジェクト指向の基礎を身に着けられるように設計しています。この記事では、昨年から始めたリアルタイムコメントスクロールシステム(RCSS)を使った双方向授業の取り組みについて御紹介したいと思います。

RCSSは私達が勝手に命名した名称なのですが、Webフォームに投稿したコメントが教員PC上にリアルタイムスクロールしてくる、所謂ニコ生のような授業を実現するシステムです。授業実践をするだけなら、パパパコメントというサービスを用いればよいのですが、コメントログにアクセスすることができませんので、昨年度RCSSとして独自システムを開発し、1年弱運用しました。

数年前に京大でパパパコメントを用いたニコ動的講義がTwitter上で大変話題になりました(https://www.highedu.kyoto-u.ac.jp/connect/topics/mizuhara01.php)。私は後追いではありますが、この度RCSSを用いた授業を行ってみてよかったと思う点がいくつかあります。

一つは、授業の双方向性が高まった点です。学生は手を挙げるより気軽にRCSSに質問できるので、質問が大幅に増えました。教員がリアルタイムで回答できるので満足度も高まったようです。また、学生の質問に別の学生がコメントで答えるケースがあったり、自由開発物の発表時には各学生の発表を大いに盛り上げる役目を果たしてくれたりもしました。

もう一つは、授業の理解度が向上した点です。アンケートでの自己評価になりますが、半数以上の学生が授業の理解度が向上したと回答しました。様々な学生が質問を投稿するため、一人では思いもしなかった質問と解説が行われ、一方通行な講義よりも理解が深まったのだと考えています。

もちろん、時折コメントが邪魔になったりと、良いことばかりでもありませんが、これからもRCSSの機能改善や、授業への影響を考察した上で、より良い授業を作り上げていきたいと思っています。

福井大学 電気電子情報工学科 情報工学コース
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