秋田大学機械工学コースでは、入学間もない新1年生が初年次ゼミ“メカノワールドⅠ”で機械工学の基礎を学びながら、通年の実習科目“入門機械製作”を受講します。この実習は、大学4年間で学ぶ機械工学の専門分野にどのような科目があるのか、またものづくりにどのように関連しているのかを身を持って体験するものです。
実習テーマは、①ストローグライダー、②省エネタイプの加熱炊飯器を自作してあきたこまちをおいしく炊こう、③ライントレースロボットで学ぶメカトロニクスの3つがあり、約60名の学生は2つのグループに分かれて1テーマ10回(年30回の実習)で3つのものづくりを行います。
①ストローグライダーでは、ストローを骨組みとして約1mの大きさのグライダーを、飛行中に機体の強度が保てるかどうかを考えながら製作します。
②加熱炊飯器では、無駄なエネルギーを使うことなく省エネでおいしくごはんを炊くには、どのように炊飯器を作り、加熱すれば良いかを考え、試食しながら製作を進めます。
③ロボット製作では、ロボットが自律して移動する仕組みを学びながら、慣れない回路を実際に製作し、その動作を確認しながら作ります。
新しいものづくりを進める過程では、自分でそのシナリオを考えなければならず、失敗することも多々ありますが、そんなことにめげず、与えられた課題を解決するためにはどうすればいいのかを、仲間とともに創意工夫します。それぞれのテーマで目標を達成する機械ができたときには、その喜びはひとしおで、学生にとっては充実度が極めて高い実習となっています。
掲載大学 学部 |
秋田大学 理工学部 | 秋田大学 理工学部のページへ>> |
私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |