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授業紹介

ものづくりの数値シミュレーションを学ぶ「計算力学・演習」

 九州工業大学情報工学部知的システム工学科の講義「計算力学・演習」は、

資格

 日本機械学会が実施する計算力学技術者資格認定事業公認CAE講習会(固体力学分野の有限要素法解析技術者)に認定されており、本講義の単位を取得し、資格申請を行うことにより、計算力学技術者資格(初級)を取得することができます。

 日本機械学会計算力学技術者資格認定事業

位置付け

 強度が重要な自動車、飛行機や電気製品などの設計には、対象物を分割して解析する有限要素法などの数値シミュレーション、すなわち、計算力学シミュレーションが広く利用されています。その理由は、例えば、自動車の燃費を良くするためには車体の軽量化が有効ですが、そのために鋼板を薄くすると壊れやすくなり、このような相反する目的をバランスよく達成するための数多くの試行錯誤を計算力学シミュレーションは計算機の中で実現することができるためです。このため、本講義は、この講義までに学んだ材料力学・強度などの理論を、計算力学シミュレーションを利用した設計に応用できるようになるための位置付けとなっています。

内容

 本講義では、実際に産業界で使用されている計算力学シミュレーションソフトウェアにより、穴あき板の応力集中問題、半月形状薄板および厚板の2次元解析と3次元解析の比較、物体に熱をあたえたときの時間的な温度分布の変化や熱変形、また、振動問題の解析モデルの作成から解析、解析結果の確認までの演習を行います。また、ものづくりに必要な力学現象の理解や強度評価のために、これらの演習は変形、応力、熱などの解析結果の読み方も大切にした内容となっています。さらに、計算力学シミュレーションがものづくりの高度化・合理化に効果的であることを、産業界および先端技術開発における応用事例により紹介しています。

 以上、本講義は、ものづくりの数値シミュレーションに必要な知識を日本機械学会の公認CAE講習会に認定された演習内容により学ぶことができます。

九州工業大学 情報工学部
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