私は佐賀大学大学院工学系研究科に所属する修士1年生です。専攻は化学で、化学工学研究室に所属しています。大学院では研究が中心の生活です。大学院にも講義はありますが、学部と比べると数は少なくなります。学部の授業より専門性の高いことや、学生のプレゼンテーションやディスカッションを重視したものが多いことが、大学院の講義の特徴です。講義以外に、研究室内でも自分の研究の進捗状況を発表する検討会や一つの論文を調べてプレゼンする論文ゼミなどがあります。
研究室では溶媒抽出という分野の研究をしています。溶媒抽出とは、抽出試薬というある金属と選択的に錯体を形成する化合物を用いて金属を分離する方法です。私の所属する研究室では、Fe、CoやNiなどのベースメタルからPt、PdやAuのような貴金属まで様々な金属をターゲットにした新たな抽出試薬の開発に取り組んでいます。研究では上手くいかないことや分からないことも多く、スムーズにいくことはほとんどありません。そのたびに文献を調べたり、指導教員の先生とディスカッションしたりしながら自分の研究を進めていきます。大変ですが、実験がうまくいったときや新しいことが分かったときはやってよかった!研究って楽しい!と心から思います。
研究以外では学部3年次から理工学部の学生による国際交流組織(STEPs)に所属し活動しています。主な活動は佐賀大学に来た海外の大学生・大学院生との交流やディスカッションによる英語力の向上です。また、年一回の海外研修も行っており、私は学部生のときに中国とインドネシアの大学を訪問しました。大学で講義を受けたり、企業に訪問したりすることで、自分の目で海外を見ることができ、自分自身の視野を広げるよい機会となりました。昨年は組織外の活動として、カケハシ・プロジェクトという日本の文化を海外に伝える活動に参加しました。佐賀大学として米国ニューヨークの大学を訪問し、佐賀県を代表する文化である有田焼を紹介しました。
毎日忙しく大変ですが研究室のなかまと協力したり、たまには研究室のイベント(BBQやゼミ旅行)でリフレッシュしたりしながら、充実した楽しい毎日を送っています。秋からは5ヶ月間ドイツの大学に留学する予定なので、さらにステップアップして戻ってきたいと思っています!
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