金沢大学 理工学域 フロンティア工学類は機械工学、化学工学、電子情報工学の基礎を横断的に学ぶ学科です。ロボティクス、バイオメカトロニクス、マテリアルデザイン、計測制御システムデザイン、ヒューマン・エコシステム、ナノセンシングによる幅広い専門分野を取り扱い、学年が進むにつれて希望する分野を選択して深い専門分野を学んでいます。本稿で紹介する「フロンティアプロジェクト」は3年生の第3、4クォーターに実施する科目で、学生が自らが課題を設定して、能動的、自発的に活動、学習、探求することを目標としています。
主な内容としては、研究室配属前のプレ卒研のような位置付けのゼミワークを主に実施しております。1~3名程度のグループで希望する教員もしくは研究室の指導の下でその専門領域に関するミニ研究課題に取り組みます。各クォーターで異なる教員から指導を受けることで幅広い専門分野のテーマと関わることができます。期間は各クォーターで8週間と限られますが、学生が主体的に課題設定や計画立案を行い最後に実施内容の成果報告会を実施することで活動の成果をまとめてプレゼンテーションする経験にもなります。フロンティア工学類では卒業研究に向けた研究室配属が4年生からとなりますが、この授業を通して研究室の活動の様子を少し感じ取ることができるかもしれません。
図で紹介しているものは取り組みの例としてAIを活用した認識技術の開発や大気微小粒子の健康影響の調査の様子となります。担当する研究室によってソフトウェアからハードウェアまで、基礎的な理論から実践的な実験まで幅広い内容をカバーしています。
また、ゼミワークだけではなく、この期間を利用して海外留学や中長期の企業インターンシップを選択することも可能です。この授業を通してこれまでに学んできた専門知識がどのように活用されているのかを多角的な視点から知り、その後の学びに役立ててほしいと位置付けています。
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