徳島大学理工学部は理工学科の一学科7コースで構成され、理学(サイエンス)のセンスを持った工学者の養成を目指しSTEM(Science、 Technology and Mathematics、ステム)教育を導入しています。1年次にはSTEM概論で所属するコースに関係なく工学と数学・サイエンスとの関係を講義で学ぶとともに、STEM演習で各コースに分かれ各工学の専門分野の導入教育を行っています。
電気電子システムコースのSTEM演習では、高等学校までに学んだ物理・化学の内容の中で電気電子工学に関連する内容に関し、モノ作りを伴った科学実験を通して、大学での学びのスタイルの習得を目指しています。そこでは摩擦、化学や電磁誘導を用いた電気エネルギーの発生や電界/磁界で回転させるモーターの作製や電気磁気学に関する実験、ブレッドボードとテスタを用いた各種電気回路論に関する実験、AMラジオの作製を行い、それをレポートとして提出します。そこで実験レポートの書き方、Excelによる実験グラフの作成法などのスキルだけでなく、テスタ、ブレッドボードを用いた回路製作スキルなどの基本的な電気電子工学に関するスキルも習得します。また実験の再現性の確保や、実験結果の捏造問題、著作権問題も学び、研究者として求められる資質も学びます。さらにこの科目は入学後にすぐに始まる科目ですので、友達作りもできるよう、個人で行う実験だけでなく、共同で行う実験も行っていますし、グループ討議も行います。
STEM演習での実験は高等学校までの理論や原理を確かめる実験とは異なり、各自、工夫しながら実験装置を作り実験します。そのため実験に成功した場合には非常に大きな達成感と工学の面白さを感じ取ることができます。STEM演習で取り上げる内容は高等学校までで学んだ内容であるため難しくはありませんが、大学で違った面からそれを見ることにより新たな気付きを得ることができ、今後の大学での勉学意欲を掻き立てられるでしょう。
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