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授業紹介

コンテナ輸送工学

 日本は貿易に依存している国家です。日々大量の輸出入貨物が海外との間でやり取りされています。その貨物を輸送しているのがコンテナです。コンテナは観光バスほどの大きさの巨大な金属の箱です。コンテナは単なる箱ではありません。内部に30トンほどの貨物を収納できます。一般の大型トラックの積載量の三倍です。そのため、コンテナの構造は大変頑丈に作られています。しかし、物流で使いますので、可能な限り軽量化が図られています。

 何故ならば、コンテナには総重量限界が国際的に定められていますので、コンテナ自体が重くなってしまうと内部に積載する貨物量が減ってしまうことになり、輸送経済性を損なうからです。さらにコンテナは、積載する貨物の特性に合わせて様々な機能を持つものが用意されています。

 例えば、日本は冷凍冷蔵食品を大量に輸入していますが、その物流に欠かせないのが、冷凍冷蔵コンテナです。このコンテナには、外気温にかかわらず、内部の温度を-30度から+30度まで一定に保つことができる、高性能なエアコンが設置されているのです。例えば、赤道直下の炎天下にさらされても内部の冷凍食品は氷点下で輸送でき、厳冬期の北太平洋上の氷点下にさらされても内部の果物は凍ることなく清涼な温度で品質を維持できます。そのほか、液体を運ぶタンクコンテナや大型機械類を運ぶ壁のないフラットラックコンテナ、さらには、動物を運ぶために通気や衛生機能を備えたコンテナまであります。つまり、全世界の国々の人々の生活と産業・経済にかかわるありとあらゆるものがコンテナに収められて、日夜を問わず世界中に輸送されているのが、コンテナなのです。人間の体に例えるならば、コンテナ輸送ネットワークは血管、それも動脈に相当し、コンテナは動脈の中を流れる赤血球に相当します。コンテナ輸送が止まりコンテナが世界に流通できなくなったら世界の経済活動が止まってしまうでしょう。

 東京海洋大学海洋工学部には、実物の冷凍冷蔵コンテナを学生さんたちの教育研究用に提供しています。百聞は一見に如かずのとおりに、このコンテナで物流の実践を学生のうちに得ることができるので、就職活動では大きな強みになっています。

東京海洋大学 流通情報工学科
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