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授業紹介

チームでものづくりに挑戦する「創造機械設計」

ミニチュアクレーン ミニチュアクレーンミニチュアクレーン

自動搬送マシン 自動搬送マシン自動搬送マシン

 鹿児島大学工学部の機械工学科では、チーム力やプレゼンテーション能力を高める授業が用意されています。1年生後期の「フレッシュマンセミナーII」という科目では、グループに分かれて機械や機械製品を分解し、それらの動きや特徴について検討を行い、各部品の役割(部品の機能)について理解します。簡単な機械でも、一つ一つの部品に固有の働きがあり、それらが様々な役割(機能)を分担することにより、機械や機械製品全体の働き(機能)が実現されることを学びます。また、機械や機械製品に直接触れることにより、2年次から学習する専門科目に対する興味を深めることも目的となっています。また、部品のスケッチ、各部品の役割や機械・機械製品の働きに関する考察をレポートにまとめ、さらに発表を行い、グループ討論を行うことを通して、総合的な文章力、発表能力等を養うことが目的となっています。

「創造機械設計」は、4年生の前期に行われます。4年生になると研究室配属となり、本格的に研究活動が始まりますが、「創造機械設計」はその練習とも言えます。この科目では、複数の研究室グループの学生がチームを組んで、課題に取り組みます。最近は、「ミニチュアクレーン」と「自動搬送マシン」の課題が設定され、どちらかを選択して課題に取り組みます。各チーム内で担当者を決めて、全体統括、スケジュール管理、経理、発表資料管理などを行い、計画的に作業を進めることの大切さを学びます。また、開発費は一定額が定められており、予め強度計算などを行った上で、予算に収まるよう部材やモーターなどを選定することを考えなければなりません。各チームで検討を行いながら、定められたマシンの設計基準を満たすように「ミニチュアクレーン」や「自動搬送マシン」を作り上げます。授業の最後には、競技会が開催され、各チームが設計開発したマシンを使って成果を競い合い、優勝チームが決まります。上手く出来たチーム、あるいは上手く出来なかったチームがありますが、このような経験を生かして、卒業研究に取り組んでもらえたらと思います。

鹿児島大学 工学部
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