鹿児島大学海洋土木工学科では、海洋学と土木工学に関する専門教育を行って、海洋に関する深い理解とそれに関連した土木工学の知識と判断力および高い倫理観を有する人材の育成を目指しています。また、本科は、土木工学に海洋工学が加わった学際的な工学の一分野である海洋土木工学を専門に扱う全国でも唯一の学科です。
さらに本科の教育カリキュラムの特徴は、基礎教育と同時に実習・実験・演習科目などの実践教育を多く取り入れていることが挙げられます。
それらの中でも1番の目玉は、学科創設時から続いている海岸測量実習です。3年次全学生と全教員が3日間泊り込みで、鹿児島県西部の吹上浜を現場に海岸測量を実際に行います。この実習では、通常の測量実習と違い実際に海の中に入って浜の形状を特殊な機械で測ったり、海岸の地形はもちろん、離岸流の流れを実際に見たり、気象情報の測定方法を学びます。さらに毎晩夜は、実習内容について学生一人ひとりと面談を行い、実習内容について理解を深めてもらいます。朝から夜までみっちりと実習を行いますのでとてもハードな3日間ですが、教員と学生が一体になってひとつの実習に取り組むことで、海洋土木工学の何たるかを身体で理解し技術を会得するという大切な体験の場となっています。
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