私は、機械システム工学科の4年生であり、溶融池磁気制御アーク溶接法に関する研究をしています。本格的に研究を始めたのは4年生になってからであり、学部1~3年生の時は、主に材料力学、機械材料及び加工学、熱力学、流体力学、制御工学の各基幹分野を学び、工場実習・実験やCAD、プログラミングも行いながら、ものづくりに関する幅広い分野を履修し学んできました。
私の研究テーマの実験装置は、学外にあるため、毎日通うことが出来ません。そのため、実験の日にたくさんのデータを一気に集め、解析し、次の実験日に向けて計画を立て、再びデータを取りに行きます。
研究内容である溶融池磁気制御アーク溶接法(通称ECMP法)は、溶融池内を流れる電流に対して外部磁場を付加することにより、溶融池内に発生する電磁力を用いて、溶融金属の流れとビート形状を制御する溶接法です。そもそもTIG溶接は,溶接面がきれいなことから広く用いられている溶接法ですが,溶込みが浅いという欠点があります。そこでECMP法を用い、TIG溶接の溶込み増加を試みています。しかし,溶込み増加のために外部磁場を大きくした場合、アークが傾き、母材への入熱が減少するため、逆に溶込みが浅くなる場合が生じます。それを解消すべく、外部磁場がアーク形状や入熱および溶融池流れにおよぼす影響について研究しています。
私の大学生活は時間を有効活用して学業、部活、アルバイトの両立に力を入れました。
部活では、アイスホッケー部に所属しており、2年間主将を務めました。全員、大学から始めた初心者で、全国優勝を目標として練習に励み、多いときは週5でアイスリンクへ通い、4年間部活に全力を注いできました。また、チームの主将として、チームマネジメントにも力を入れ、4年最後の全国大会では、創部初の全国ベスト4の成績を収めることが出来ました!
一方で、研究がない日、部活が休みの日は、空港近くのレンタカー店でアルバイトもしました。
沖縄は観光地ということもあり、とてもハードな仕事でしたが、学校も年齢も違う様々な人達と一緒に働き、またたくさんの外国人の方とも触れ合うことができ、とても充実していました。
大学では、たくさんの人たちとの出会いがあります。これからの自分に大きな影響を与える出会いがあるかもしれません。大学生活では、沢山のことに挑戦して、沢山の人たちとの出会いを大切にしながら、大学生活を楽しんください!
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