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学生の一日

茨城大学 大学院生の研究活動について

台車のシミュレーションモデル
台車のシミュレーションモデル
鉄道車両の曲線走行シミュレーション
鉄道車両の曲線走行シミュレーション
国際会議でのポスター発表
国際会議でのポスター発表

 私は、茨城大学大学院理工学研究科機械システム工学専攻 修士課程2年の学生です。

 私が所属する車両計測・制御研究室では、主に鉄道車両の台車にかかわる力学や運動に関する研究に取り組んでいます。台車は、車輪やモーター、ブレーキなどの走行用機器をユニット化した装置で、走る、曲がる、止まるといった車両の基本的な機能を担っています。車輪・レール間の作用力といったような台車にまつわる力学的現象は、安全で快適な列車運行や効率的な軌道管理を実現するうえで重要な意味を持ちます。私は鉄道事業者との共同研究として、車輪・レール間の力学的現象を応用した軌道や車両の状態監視手法の開発やレールの状態が走行安全性に与える影響の評価といった実践的なテーマのもと、シミュレーションや実車走行データの解析に取り組んでいます。

 私の研究生活についてご紹介します。私たちの研究室では、研究の進捗や都合に合わせて各自で柔軟に研究時間を確保しています。日々取り組むべきことを主体的に考えて解析や資料作成を進めていますが、ときには趣味の旅行に出かけてリフレッシュしています。月に数回ほど共同研究者の皆様とWeb会議を開催し、研究の進捗報告や今後の進め方の確認を行います。会議では、鉄道のプロフェッショナルである方々から現場の実情や経験に基づいたご意見を頂戴できるので、毎回貴重な学びや新たな視点を得ています。さらに共同研究先企業のご協力により、現場の見学や実車実験の立ち合いをすることもあります。実際の研究対象を間近で観察することで、自身の研究に有益な情報や気づきが得られるだけでなく、研究が目指す先について具体的なイメージを持つことができるので、モチベーションアップに繋がっています。

 研究室での生活は、自律的に時間管理をしながら、講義だけでは得られない知識や視点に触れることができる、学生生活の魅力が詰まった時間だと感じています。貴重な経験から多くを学び、日々の成長を実感しながら、充実した毎日を過ごしています。

茨城大学大学院理工学研究科 機械システム工学専攻 Y.E.
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