2026年10月2日
幼い頃から研究者を目指していたわけでも、将来の進路を明確に決めていたわけでもない私が、工学の道へ進む最初のきっかけは、「面白そう」という気持ちでした。
その気持ちが進路選択に繋がったのは、中学3年生の頃です。進路を考える際に、色々な学校のオープンキャンパスに参加し、その中で一番ワクワクしたのが高専でした。理系科目が好きだったことも、高専に心を惹かれた理由の一つだったのだと思います。「ここで学んでみたい」という気持ちが、高専の物質工学科へ進む決め手になりました。
高専で化学を専門に学び、研究に取り組むようになってからも、進路を選ぶ場面では、学べる内容や将来の可能性について考えて悩みました。最初から自信や確信があったわけではありません。それでも、最後の決め手になったのは、「面白そうだと感じたことに挑戦しなければ、きっと後悔する」という思いでした。高専と大学の両方で学ぶ連携教育プログラムへの参加や博士後期課程への進学も、「自分の関心をさらに深めたい」と心が動いた方向へ一歩ずつ進んできた先にある選択です。
現在は、病気やけがの治療など、医療に役立つ材料である「バイオマテリアル」を研究しています。特に、骨の再生を助ける材料の開発を目指しています。研究には、あらかじめ用意された正解がなく、予想した結果が得られず、自分の考えに自信を持てなくなることもあります。それでも、得られた結果を見直し、周囲の人と議論しながら考え続けることで、少しずつ次に進めるようになりました。分からないことに向き合い、自分なりの答えを形にしていく過程に、工学を学ぶ面白さがあると感じています。また、教育にも関心を持ち、大学の教職課程で教員免許の取得にも取り組んでいます。将来は、高専教員として研究と教育の両方に携わることを目指しています。振り返ると、幼い頃は医師や薬剤師、教師といった職業に興味を持っていました。かつては別々に見えていた医療と教育への関心が、工学を通して現在の研究と将来の目標につながっているように感じます。
進路を選ぶときには、さまざまな選択肢を知り、自分なりに考えることが大切です。それでも決めきれないときは、「面白そう」「もう少し知りたい」という気持ちが、自分に合った方向を見つける手掛かりになると思います。小さな関心を大切にして行動することで、想像していなかった道が広がっていくのかもしれません。


| 大学を選ぶ決め手になったものは何ですか? | 出身高専の専攻科と連携した教育プログラムがあったことです。高専と大学の両方の環境で学べることに魅力を感じました。 |
|---|---|
| 入学前と、入学後、工学部のイメージの違いは? | 入学前に想像していたよりも、気軽に話せる人が多いと感じました。専門分野について真剣に学びながらも、親しみやすい雰囲気があります。 |
| 女子が少なくて困ったことは? | 特に困ったことはありませんでした。人数が少ないからこそ、むしろ仲を深めやすかったと思います。 |
| 理工系で就職は有利だと思いますか? | 有利だと思います。身に付けた専門知識や技術を生かせる仕事があることに加えて、論理的に考える力や課題を解決する力も、幅広い仕事で役立つと思います。 |
| 本音で言うと、文系タイプ?理系タイプ? | 心理や思想、哲学について考えるのも好きなので、もしかしたら考え方は文系寄りなのかも、と思うことがあります。 |
| ニガテ科目克服法や勉強のコツは? | 暗記するような科目が苦手だったので、知識を紐づけたりして、自分が納得する形で理解することを意識していました。 |
| クラブ・サークル活動などをしていますか? | 現在は所属していませんが、吹奏楽や軽音部で活動していました。 |
| 今一番興味があることは? | 学習や成長に関わる心理です。時に、やる気が生まれるきっかけや、人が力を発揮しやすい環境に関して興味があります。 |
| お気に入りのグッズを見せてください♪ | 高専時代に発表賞をいただいた際の副賞のボールペンです。思い出の品として、今も大切にしています。
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| 工学部に来てよかった事は? | 自分の興味に合わせて、とことん学び、挑戦できることです。自由に取り組めるからこそ、自分で考えて行動することの大切さも学びました。 |
| 掲載大学 学部 |
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| 私たちが考える未来/地球を救う科学技術の定義 | 現在、環境問題や枯渇資源問題など、さまざまな問題に直面しています。 これまでもわたしたちの生活を身近に支えてきた”工学” が、これから直面する問題を解決するために重要な役割を担っていると考えます。 |